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インダストリアルデザインからUXデザインの世界に挑戦。自分の信じる“ものづくり”を目指して

サービスやプロダクトの設計に戦略フェーズから関わり、より良いユーザー体験を追求する、UXDことUXデザイナー。フォーデジットのUXDは、UXデザイン未経験からキャリアチェンジした人がとても多いです。どんな経緯でUXDになったのか?そしてこれまでに身につけたスキルや知識が、どうUXデザインに活かされているのか?

今回インタビューしたのは、フォーデジットのUXD 岸野真琴さん。大手精密機器メーカーでインダストリアルデザイナーとして働いていた彼女は、約1年半前に他業界からキャリアチェンジ。その経験について聞きました。

岸野 真琴 Makoto Kishino - 2020年入社
UXデザイナー

ユーザーニーズを反映したものづくりを志して

ーフォーデジットのUXデザイナーはどんな仕事ですか?

フォーデジットのUXデザイナー(以下、UXD)は、担当する仕事の領域が広いのが特徴だと思います。一般的にUXDは、クライアントにヒアリングをして要件定義をするという、本当に上流工程だけを担当する場合もあると思いますが、フォーデジットのUXDは、クライアントと一緒にその企業のバリューやプロダクト改善のための課題を見つけていくという上流工程から、課題を整理して具体化し、デジタルサービスやプロダクトといったアウトプットに落とし込んでいく作業の全般に関わります。デザイナーやエンジニアが制作作業に入ったのちも、チームに並走しています。

具体的なプロジェクトとしては、入社して約1年半の間に、新規金融サービスの開発や中小企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)のサポート、飲食企業のブランドサイト・オンラインストアの改修などに携わりました。仕事の領域だけでなく、担当するプロジェクトのジャンルもとても幅広いです。

ー前職ではどんなお仕事をしていましたか?

新卒で大手の精密機器メーカーに入社し、デジタルカメラのインダストリアルデザインを担当していました。主にプロダクトのスタイリング、新商品の開発に関わっていました。

ーUXDに興味を持ったきっかけを教えてください。

昨今のデジタル化への移行やスマートフォンの隆盛により、市場の環境や人の価値が変化していく中で、より世の中のニーズを反映した製品の開発にこだわりたいと思うようになりました。そのための知識や経験が足りないと思ったので、留学することにしたんです。イギリスの芸術系の大学院で、参加型デザインを研究しました。デザインプロセスの中で、ユーザーになり得る人たちに参加してもらい、インタビューやワークショップを行う。ユーザーを巻き込んだものづくりを研究したことで、やっぱり自分はこれがやりたい...というか、やるべきだと強く感じました。ものづくりのプロセスはこうあるべきだと改めて気づいたんです。

イギリスから帰国して、前の会社に戻ったのですが、ユーザーの声を即座に反映したものづくりを大手メーカーで取り入れていくのは簡単ではありません。そうしたやり方がフィットするのは、まずはデジタルプロダクトからなんだろうなと感じ始めました。新しいことを取り入れ、必要に応じまた壊してアップデートしていく作業をスクラム的に短いサイクルで行い、どんどんプロダクトを改善していく。実際に工場を稼働してモノを作るという、インダストリアル領域では難しいデザインプロセスです。それが可能なデジタル領域で経験を積みたいという思いが、UXDを志すきっかけでした。

新しいスキルへの挑戦は純粋にワクワクできる

ーフォーデジットのUXDは担当する業務の幅が広いとのこと。それはどう受け止めていますか?

私はそれがすごくいいなと思っています。UXDが上流工程だけを担当する場合、当初の設計が絵に描いた餅になってしまう可能性もあります。フォーデジットのUXDはサービスやプロダクトを具体的に形にし、ユーザーに届けていく段階まで関わるケースがほとんど。実際にユーザーに届けるところまで信念を持って取り組むところが、私のデザイナーとしての本来の思想とフィットしていて、それができることにすごく喜びを感じています。以前はメーカーでフィジカルプロダクトを扱っていたので、デジタルとフィジカルという違いはありますが、ユーザーにとって良いものを考え、それを実際に形にし、人に使ってもらうところまで責任を持つというベースの思想は共通していると思います。

ーただ、フィジカルプロダクトとデジタル領域のプロダクト、制作プロセスには大きな違いがあると思います。

実際の業務の変化はめちゃくちゃありました。それまで自分が身につけてきたソフトウェアのスキルなどは、1回全部捨てるつもりで新しいスキルを身につけなければいけない状況でした。でも私はそういうことにあまり躊躇がなくて(笑)。大変だろうし、プレッシャーもすごいだろうけど、新しいスキルを覚えられることに純粋にワクワクできるんです。なのでそこはあまり不安はなかったです。

それに先ほどお話ししたように、“ものづくり”という意味では軸になる価値観や思想が共通していると思っています。だから、今まで自分が学んできたこと、前職で経験したことは生かせるという確信があって。足りないスキルはこれから学ばなければいけないけど、本気で頑張ればどうにかなるだろうと思っていました。

ー実際に働き出してからはどうでしたか?

わからないことが多いので、どうしてもストレスになるじゃないですか。これはどうクリアすればいいんだとか、誰に聞けばいいんだとか…。でもフォーデジットでは誰に聞いてもちゃんと親身に答えてくれるんです。チームでプロジェクトに取り組んでいくので、役職ごとの担当領域にとらわれず、デベロッパーに聞いてもいいし、デザイナーと一緒に考えてもいい。上位レイヤーのメンバーとの間にも垣根がなく、役職に関わらず対等に会話できる。それがわかってからは、わからないことがあっても大丈夫だと思えるようになりました。

大事なのは自分の強みを見つけること

ー前職の経験がどのように現在に生きていますか?

フォーデジットのUXDにはいろんなバックグラウンドの人がいますが、その中でも、私みたいに工業デザインを経験してきた人は異色の存在。入社前は正直、気後れする部分もありました。ですが、実際に働く中で、前職の経験から大企業特有の陥りがちな悩みや業務上でボトルネックになりそうな点がわかることに気づいたんです。大企業がクライアントになるプロジェクトが多いので、それが自分の強みだと感じます。

ーフォーデジットのUXDとして働くやりがいを教えてください。

リリースしたサービスやプロダクトをずっと改善し続けていけることでしょうか。工業デザインと一番違うところで、フィジカルプロダクトは1回世に出ると改善を加えることができず、心残りに思うこともありました。だけどデジタル領域では、ユーザーの行動や変化に合わせて改善を重ねていくことができる。プロダクトがユーザーに届いた後まで責任持てるというところにやりがいを感じています。

ー他業界からキャリアチェンジを考えている方に向けてメッセージをお願いします。

仕事の幅がめちゃくちゃ広い、というのは知るとびびっちゃう方もいるかもしれませんが(笑)。さまざまな業務に携われるチャンスがあり、その分自分の経験やスキルを生かせるチャンスもたくさんあるということ。だからWeb業界の経験や知識がなく不安だという方でも、それを理由に諦める必要はありません。その分の努力は当然必要になりますが、自分のバリューをどう発揮できるかを考えるマインドが常にあれば大丈夫です。わたしも仕事をする中で、徐々に強みとして生かせる部分がわかって、「自分はこういうタイプのUXDを目指していこう」と思えるようになりました。足りないものを補う努力をしつつ、長所はさらに生かしていけるように。そう考えられる方であれば十分に活躍できると思います。

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