僕には就活に励むみなさんと歳の近い息子と娘がいます。
いろいろと助言はするものの、右から左へ聞き流されているように思います(涙)
成功してほしいとかではなく、失敗しないようにとの、せめてもの親心のつもりなんですが
なかなか届かないものですね。
とりあえず、いま吐いておきたい(知っておいてほしい)偽らざる気持ちなので
お付き合いください。
リクパー内では最年長の55歳(今年56歳になります)。グループの役員だったりします。
きっと一番最初に会社を退く予定です(笑)
2012年3月からグループに参加し、もう10年が経ちました。
代表の坂元とは、26歳の頃からの付き合いなので、かれこれ30年ですね。
22歳の時にリクルートグループに入社し、それ以来HR業界に身を置いてきました。
ちょうど昭和から平成に変わった年からになります。
当時はバブル景気の真っ只中で、
テレビCMでは「24時間戦えますか?ビジネスマーーーン♪」とか言っていた時代です。
今じゃ笑ってすらもらえない表現ですね。
信じてもらえないかもしれませんが、近しい環境で働いていたと思います。
いや正しくは、楽しんでいたと思います。
やりたい仕事に就けたからとか、給料がいいからとかではなく、
「なんか一番上手になりたい」「褒められたい」
なんなら「早く偉くなってもっと稼ぎたい」とも思っていたかもしれません。
あと、周りの人たちがバカ優秀なんで、凡人の自分が使えるのは時間だけだったんですよね。
そのおかげか、少々の仕事量や時間の無さには動じないハートを手に入れました(笑)
当時は、労働時間をとやかく言う人はいない、仕事の持ち帰りも自由。
夜通し先輩たちと、あーでもないこーでもないと意見し合ったり
自分たちの境遇を自虐的にいじったりするのも、ただただ楽しかった。
体力的にはきっとしんどかったんだろうけど、
(土曜の朝に寝て起きたら、サザエさんが始まっていたこともありました・笑)
20代だったんで、なんともなかったけど…(今は22時には眠くなります)
ただ僕らの時代には、パソコンも、メールも、ケータイも無かったので
今と比べると圧倒的に「自由」だったかもしれません(と感じていたかも?)
数年前から、会社や仕事のことをブラック、ホワイトなどと表現する人がいますが
実はあれが、全然ピンとこないんですよね。
法令違反はもちろんいけないけど、
好きで仕事に熱中したい人にとっては
窮屈なルールばかりが増えているんじゃないかと思うんです。
人それぞれ仕事に対する価値観は違うはずです。
生活の糧を得る手段として職業を選択する人がいてもいいし
ワークとライフのバランスを重視する人がいてもいいと思います。
でも、いまこの時を全力で仕事と向き合いたい人だっているはずです。
※そんな人たちの気持ちを労働力として搾取するのは大反対ですよ。念のため。
あと言っておくと、就活時に背伸びして前向き過ぎることを言うから、
ミスマッチも起こるんだと思いますよ。
近頃の若い人たちは・・・と僕も若い頃、言われていました(笑)
僕がこの歳になって思うのは、
・僕らの若い頃より圧倒的に優秀
・しかも、きわめて真面目
・でも、小さくまとまった印象がする
・臆病というか、失敗を恐れ過ぎ
・デジタルに支配されている
・夢(絵空事)を語らないなぁ~
という感じです。
さて、僕にとっての仕事観は歳と共に変わってきたと思います。
若い時は、
なんでそんなに働くの? → 自分のため
なんでそんなに頑張れるの? → 自分の未来のため
なんで続けているの? → 自分を理解してくれる仲間がいるから
今は、
なんでそんなに働くの? → 家族や大事な人たちのため
なんでそんなに頑張れるの? → 自分がしてもらった恩を次に繋ぐため
なんで続けているの? → やっぱり、自分を理解してくれる仲間がいるから
(仕事するうえでは、顧客起点ですよ。念のため)
みなさん、もっと自由に。
自分の人生に、楽しみを与えてあげてください。
汗も、涙も、鼻水も、笑いも、怒りも、賞賛も、叱責も、快楽も、苦痛も、全部まとめて、
自分の人生ですよ。
我が人生に悔いなし。そんな風に振り返られたら、最高だろうね。
では、後始末は森部に任せたいと思います。