今回は、株式会社2BEE 代表の山田悠人(やまだ ゆうと)にインタビュー。会社を立ち上げたきっかけやどんな社風なのか、目指している未来についてお話を聞きました。
<山田さんプロフィール>
1994年生まれ。ハワイの短大に入学し、その後広告代理店に入社。SES企業に転職し、個人事業主を経て、2023年4月より2BEEとして法人化。
コミュニケーション重視で起業を実現
▼最初に、事業について教えてください
SES(システムエンジニアリングサービス)の会社です。大手企業のクライアントを中心にシステム開発のサポートを行っています。
▼山田さんのご経歴を教えてください
父親が経営者で次第に「父親を超えたい」と思うようになり、「何だったら超えられるだろう」と考えたとき、IT業界がピンときたんです。当時思っていたのは、たとえばAmazonは人が働かなくても24時間365日モノを買えますよね。「こんなに効率が良い業界はない」と思い、IT業界で起業しようと思いました。
でも、社員を雇うのであれば指示を出さないといけない。そのためにはまず自分が開発できるようにならないとダメだと思い、SES企業に転職しました。
▼SES企業ではどのような案件を担当していましたか?
金融から製造メーカー、電力会社、航空鉄道関係など幅広く、具体的には大手IT企業のクレジットカードシステムや、航空会社の航空統制システムなどを担当してきました。いろいろな業務を担当してきて、アプリケーションやホームページ制作、システム開発支援、ITコンサルタントなどの経験があります。国内だけでなく海外のクライアント様からご依頼いただくこともありました。
その後、起業の夢を叶えるために、まずは個人事業主になりました。そのタイミングで上京し、最初は知り合いもまったくいなかったので、0からクライアントとの接点や関係性作りをしていきました。
▼今までに印象に残っている案件はありますか?
SES企業に勤めていた頃の物流システムの案件です。このプロジェクトで2人のエンジニアに出会い、彼らは恩人とも言える存在です。当時から2人とも独立していて、尊敬できる面が多く、業界の知識や技術などをいろいろ教えてもらいました。今でも関わりがあり、仕事でもお世話になっています。
▼SESは現場や案件も移り変わるので、周りの人と関係性を築くのは大変ではなかったですか?
企業対企業という関係性は変わらないものですが、結局は人対人の付き合いなので、あまり関係ないと思っているんです。とはいえ、通常は企業間の関係性によって壁があることも多いのですが、その壁を壊してフランクにコミュニケーションを取ることを意識してきました。
「相手は何が好きなのか」を考えて話を振ってみたり、休憩時間は楽しく会話をしてみたり。コミュニケーションだけでなく、恩を仇で返さないといった誠実さも大切にしてきました。
そうしているうちに仲良くなって、仕事でも質問をしたらすぐに返ってきたりと、いい関係性に変わっていったんです。今のクライアントのほとんどはその頃から繋がりのある方たちで、応援してくれている人がたくさんいますね。
「面白そうか」を軸に会社の可能性を広げる
▼組織の特徴やこだわりを教えてください
事業のメインはSESでこれからも軸になると思いますが、そこだけに絞らないようにしていきたいです。自分や社員の可能性を狭めたくないと思っているんですよね。最初は苦手分野だと思っていても、やってみたら案外得意だったということもあるはず。スタートアップだからこそ興味のあることにどんどんチャレンジし、地に足をつけながら事業を成長させていければと思います。
あとは、大切にしている考え方の一つが「面白そうかどうか」です。得意不得意や経験の有無よりも、その感覚を優先することが多いです。もちろん事業でお金の掛かることは慎重に考えますが、「面白そうだから幅広くできる仕事を増やしておくこと」に関しては、大きなリスクはありません。
これはIT業界の魅力でもありますが、経営的な視点で見ると、モノなどの在庫や初期投資などはほとんどなく、あるとすればエンジニアという人のリソースだけです。そう考えると、幅広い業務ができるエンジニアのほうが案件を担当しやすいので、そのような力を身に付けていってもらえたらと思っています。
▼どのような社風や雰囲気を目指していますか?
大きなテーマは「自由」です。社員みんながやりたいことを、やりたい時に、やれるだけやれるような環境を作りたくて。たとえば「来週から海外旅行に行くので、海外で仕事します」という人がいても問題ないようなイメージです。大体の会社はそれが難しかったり、そもそも有休を取るのも大変だったりするなかで、当社はすべて自由にやっていきたいです。業態的にすぐに実現は難しかったとしても、常にそこを目指し続けたいと思っています。
今までのキャリアで、昔ながらの風習に違和感を感じることが多かったんですよね。「これって非効率で意味がないんじゃないか」と思うようなことはどんどん取っ払っていきたいです。たとえば年功序列も面白くないと思っていて、すでにそれは関係なく、社員に活躍してもらっていると思います。
10名弱の組織ということもあり、僕と社員との距離も近く、同僚みたいな感じで冗談を言い合ったり楽しい雰囲気ですね。堅苦しい感じはありません。やるときはちゃんとやる、楽しむときは楽しむ、というメリハリのある社風です。
やる気に溢れるメンバーと共に成長できる環境
▼どのようなメンバーが多いですか?
やる気に溢れていて、積極性のある人ばかりです。技術力はもちろん、人間性やコミュニケーション力を重視しているので、社員にもそこを磨くように伝えています。
あとは、一般的にSESはいろいろな案件にエンジニアが出向くので、「会社に属している」という感覚がなくなりがちです。だからこそ、うちの会社に何かしらのメリットを感じてもらうことが大切だと思っています。居心地の良い会社になるよう、社員と積極的にコミュニケーションを取ったり、食事に行ったりしていますね。
▼最後に、候補者の方にメッセージをお願いします
2023年4月に立ち上げたばかりのスタートアップなので、幅広い案件に挑戦したり、エンジニア以外の業務に携わったりすることもできます。大企業ではなかなかできないことなので、どんどんエンジニアとしても、社会人としても成長できる環境です。
また、これから会社を一緒に作っていく面白さや一体感も感じられると思います。成長意欲のある方や、積極性のある方、さまざまなことにチャレンジしたいと思っている方はぜひエントリーいただけると嬉しいです!