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「代表!話ついでにおごってください!」企画 ~バックオフィス小林編~

こんにちは!ワンパクでバックオフィス業務を担当している小林です。
入社して3年目、社内のみんなから頼られるバックオフィスを目指して、日々、業務に向き合いながら奮闘しています!
最近は業務にも慣れ、担当する範囲も広がってきました。しかし、ふと立ち止まると、自分の成長や課題への向き合い方に悩みが尽きません。

「28歳、このままでよいのか?気づいたら責任も裁量も広げられず、ただそこにいるだけの人になってしまう。」と不安を募らせています。

その理由としては、いまだに段取りが下手だったり、集中すると視野が狭くなり、抜け漏れがあとになってたくさん出てきたり。そもそも将来どんな人になりたいのか、どんなキャリアを描きたいのか。目先のことしか考えられていない自分に焦りを感じていました。

そんなある日、思い切って代表の阿部さんに「飲みに行ってもらえませんか?」と声をかけてみました。なぜ1on1ではなく、飲みに誘ったかというと、勤務中だとどうしても仕事モードになってしまい、腹を割って話せなくなってしまうので、素で相談できる場にしたかったからです。阿部さんは戸惑った様子を見せつつも、行きつけの蕎麦屋『手打そば ごとう』を予約してくれて、仕事終わりの阿部さんとの飲み会を装った相談会が実現。途中からは先輩社員も2人合流し、にぎやかで、記憶に残る時間となりました。

代表行きつけのお店

蕎麦好きの阿部さんが予約してくれた『手打そば ごとう』は、「一番、通っている飲食店」と語るほど、阿部さんのお気に入りのお店。
手打蕎麦はもちろん、旬の食材を活かした料理や、いろいろな日本酒も楽しめる、大人の隠れ家的な雰囲気で人気のお店です。
よく阿部さんからお店の話を聞いていたので、私自身、密かに気になっていたお店でした。

ただ思い切って飲みに誘ってみたものの、先輩方が来るまでは阿部さんとマンツーマン。
自分から誘ったにもかかわらず、タイマンの状況に緊張の方が勝ってしまいました。

そんな緊張の中、とりあえず乾杯。私はビール、阿部さんは日本酒。お酒の力を借りながら業務中ではなかなか話しにくい相談を少しずつ、ゆっくりと開始。

28歳社会人。どうあるべきか。

お酒と食事を楽しみながら、ずっと聞きたかったことを切り出しました。
「阿部さんは28歳の時、どんな人生を送っていましたか?どんな思いを抱き日々を過ごしていましたか?」
というのも、私は現在28歳。ワンパクに入社して3年目を迎えたけど「これからどうなっていくのか」「自分は成長できているのか」と悩む日々。そんな迷いの真っただ中にいる今こそ、阿部さんに聞きたかったのです。

阿部さんの28歳は、人生の大きな転機の年でした。新卒で勤めていた自動車メーカーの設計職から広告代理店へ転職し、仕事の環境が大きく変わったタイミングで第一子が誕生。仕事もプライベートでも大きな節目を迎えたそうです。

さらに、代理店に転職するタイミングに、上京後ずっと続けていたダンススクールの師匠(某有名人)から「会社を立ち上げるので一緒にやらないか」と誘いがあり、結構悩んだそうです。

結果として広告代理店の道を選んだものの、「どちらを選択しても充実した楽しい時間を過ごせたはず!」と話してくれました。
それは、どちらでも選んだ道を正解とするのは自分次第。自分を信じて取り組むことで、その先の景色が変わっていく。阿部さんは、そんな覚悟を言葉ではなく生き様で示していると感じました。

代理店へ転職したあとは思い通りに仕事がもらえず、いろいろと苦戦もしましたが「やるしかない」と覚悟を決めて、当時の社長に直談判して仕事を受けたり、自分のチームを持つなど、さまざまな経験と苦労を積み上げながら邁進したそうです。

その原動力はどこから来るものなのか?と気になり尋ねると、印象的な回答が返ってきました。
「今まで、一番になったことがない」というコンプレックスとのこと。
正直私は、阿部さんがただ熱く燃えて突き進む、元からカリスマ性を持った特別な人だと思っていました。
でも実際は、コンプレックスをただの弱みとして抱えるのではなく、「足りない自分を変える責任」として受け止め、それを行動に変えてきた。その事実に、私は大きな衝撃を受けました。
阿部さんのエネルギー源は、過去の実績や自信ではなく、「できない自分」にしっかり向き合い、そのままで終わらせず、どう変えていくかを考え続ける姿勢にあるのだと感じました。

「できないから、やらない」ではなく「できないからこそ、やる」。
阿部さんは目の前の課題を自己否定の材料ではなく、行動への強い動機に変換していました。
そしてその変換が、継続的な原動力につながっているのだと気づきました。
この考え方は、私が抱えている劣等感とも重なります。知識が足りない、人にうまく伝えられない、段取りも下手。そう感じて立ち止まってしまうことが多くありました。
でも、課題を「行動と責任」として捉え直せば、コンプレックスは前進するためのエンジンになる。そう気づいたことで、「逃げずに向き合おう」「経験を積んで超えていこう」という前向きになる覚悟が芽生えました。

代表にはどう見えるのか

この日の飲み会で必ず確認したいと、考えていた質問がもう一つありました。
「阿部さんから見て、今の私はどう見えますか?率直な感想をいただきたいです。」

私としては、かなり勇気を振り絞った質問でした。回答を想像すると、とても怖いけど、自分の今の客観的な立ち位置をしっかりと確認したかったのです。

ちょうどこのころ先輩たちも合流しており、テーブルの雰囲気は和やかながらも緊張感のある空気でした。すると阿部さんは、少し考えてから「もっと楽しんだ方がいいんじゃない?」と。
(えっ、そんなに楽しそうじゃなかったかな?)と内心動揺していると、阿部さんは淡々と続けました。

「視野が狭くなってると、目の前のことにしか集中できなくなるでしょ?そうすると働いてても面白味を感じられないのでは?」
まさに、今の私のことを言い当てられたようでした。最近は「もっと成長しなきゃ、うまくやらなきゃ」と頭の中が常にぐるぐるしていて「今、私はちゃんと100%を出せているのか」という自問を繰り返す日々。必死にやっているつもりだったけど、それが逆に視野を狭めていたのかもしれません。

その後、阿部さんはクライアントワークを例に話をしてくれました。
「自分の100%って、人にとっての100%とは違う。僕たちが120%、150%出してようやくお客さんにとっての100%になるかもしれない。つまり、何%っていうのは絶対値じゃなくて、誰にとっての何%かが重要。自分がどこから物事を見ているか意識すること。なるべく高い視座を持つことと、客観視できているかが、大切!」この言葉を聞いた瞬間、目が覚めたような感覚がありました。

これまで私は、「どれだけ頑張れているか」を自分の物差しでしか測っていなかった。でも、仕事は誰かに届いてこそ。自分の視点だけでは届かない。それに気づけた瞬間でした。
視座を高く持ち、もっと遠くまで見渡せる自分でありたい。思考のチャンネルがスっと切り替わりました。
先輩方も阿部さんの言葉に深く共感している様子でした。

見渡して、動いて、整えていく。バックオフィスとしてやっていくこと

「もっと会社の環境をよくするには、どうしたら良いのだろう?」
バックオフィスとして働く中で、私はずっと、そんな悩みを抱えていました。環境を整える立場にあるのに、いざとなるとどう動いたらいいのか、わからなくなる。
そんな思いを阿部さんにぶつけると「動く前に見ることだと思う。」と言いました。
見るだけでわかるものなのか?と思いましたが、話を聞くうちにその言葉の意味がわかってきました。
「社内の様子とか、オフィスの空気とか。ちゃんと観ていれば、何が起きてるか、何が足りていないか、わかるはず」
動けないと感じていた自分は、そもそも「観る(洞察する)」という一歩を踏み出せていなかったのかもしれない。周りをよく観察し、問題や課題に気づくことができれば、自然とやるべきことも見えてくる。
そんな解決方法が頭の中にふと差し込みました。

考え方を考える

こんな機会は多く無いので、もうひとつの悩みを相談しました。「仕事をどう整理して進めたら良いか迷うことがあり、段取りをうまく組み立てられない時があります。」
阿部さんは「場数を踏むしかないよ。経験すること。考えたことを実行して、うまくいかなかったら調整する。それを繰り返せば、自然とできるようになる。彼(先輩)だって、最初は段取りが苦手だった。けど、なんとか向き合いながら工夫しているよ」と。
その先輩もうなずきながら「今でもうまくいってるわけじゃないけど、でも試して、失敗して、また次のやり方を考える。その繰り返しをしている。」
一発で正解にたどり着ける方法なんてない。でも、だからこそ積み重ねるしかない。私を勇気づけてくれる経験を語ってくれました。
正解を探すのではなく、実行しながらアップデートすること。
視座を高く持ち、コンプレックスを原動力に変える。
自分の視点だけで解決しようとする、独りよがりな働き方を変えるきっかけをいただきました。

背中で語る代表の言葉

この日、阿部さんと話してみて一番驚いたのは、あれほどエネルギッシュで突き進む人にも、ずっと抱えているコンプレックスがあったということでした。
「一番になれなかった」という思い。それを劣等感で終わらせることなく、むしろ原動力として燃やしている、その姿勢に圧倒されました。
自分自身の経験や迷いも含めて真剣に向き合ってくれる阿部さんの姿に、思わず胸の内をそのまま話している自分がいました。
阿部さんと別れ、先輩たちと「いい時間だったね」と話しながら一駅分歩いた光景が今も印象に残っています。

これまで私は、自分の成長や立ち位置ばかりを気にしていました。でも、今回いろいろな話を聞いて視野が広がったように思います。見渡して、考えて、動く。
そんなふうに、自分の役割を広げながら前に進んでいきたい。その覚悟と前向きさをもらいました。
阿部さんは今も昔も変わらず熱を帯びて走り続けている人。でも同時に、立ち止まって人に道を示してくれる人でもある。そう改めて感じました。



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