今回は、アートディレクター・空間デザイナーとして活躍中の赤澤さんをご紹介します。
ディスプレイデザイン会社をはじめ、VRコンテンツの制作会社で経験を積み、2023年にワントゥーテンへ入社した赤澤さん。そんな赤澤さんに、これまでの経歴や、今後挑戦したいことを伺いました。ぜひ、最後までお読みください!
Profile
- 学歴:武蔵野美術大学 空間演出デザイン学科 卒業
- 経歴:ディスプレイデザイン会社の株式会社ムラヤマにて、アートディレクター・デザイナーとして従事。企画展や博覧会、シーズンイベントなどの中期仮説案件から、企業PR施設などの常設展示まで幅広い空間デザイン業務に携わる。その後、スタートアップのVRコンテンツの制作会社を経て、2023年ワントゥーテンに中途入社。現在、アートディレクター・空間デザイナーとして参加している。
Achievement
- ASICS House at Paris Brand Experience(Space Director / Designer)
これまでのキャリアについて
——これまでの経歴を教えてください。
武蔵野美術大学の空間演出デザイン学科で、舞台やイベントの空間デザインに特化したコースを選択していました。昔から舞台やサーカスが好きで、特にシルク・ドゥ・ソレイユが好きなんです。空間や音楽、映像演出が組み合わさった総合芸術に魅力を感じていました。
就職活動をしていた当時は「手に職をつけたい」という気持ちが強く、図面やパースを描けるようになりたいと思っていました。即戦力として市場で通用するスキルを身につけたかったんです。そこで、ステージやコンサート、ミュージアムなどの様々な空間演出づくりに携われるディスプレイデザイン会社はスキルを磨くにはピッタリの環境だと思い、株式会社ムラヤマに入社を決めました。入社後は、展示会・企画展などのディスプレイデザイナーやアートディレクター、クリエイティブディレクター、管理職を経験しました。
2020年、コロナ禍でイベント関係の仕事が激減したことをきっかけに、メタバースやAIなどのデジタル技術が世間で注目され、デジタル事業の必要性を強く感じました。そこで、VRコンテンツの制作会社に転職をし、VRを使った空間演出に挑戦しました。
——ワントゥーテンで働くことになったきっかけは?
VRコンテンツの制作会社を経た後、コンセプト設計や世界観のアウトプットといった、自身の強みをより活かせる環境を探していました。ワントゥーテンのことは選考に進む前から知っていましたが、当時は、空間というよりも、デジタルに強い印象を持っていたため、私自身のキャリアや経験とマッチするのかは正直不安に感じていました。
しかし、ワントゥーテンの選考を進めるなかで「空間的な視座のある人を求めている」という話を伺い、ワントゥーテンなら、これまでの経験を活かしつつ、自分が挑戦したいと思っていた空間や音楽、映像演出が組み合わさった総合芸術に近い領域へ挑戦できるのではないかと思い、入社を決意しました。
現在の仕事について
——現在はどんな業務を担当していますか?
アートディレクター・空間デザイナーとしてとして、提案の初期段階から携わることが多いです。まだテーマやコンセプトなどがはっきりと明言化・具体化されていないなかで、空間的なイメージを絵に落とし、チームでの共通認識をつくるのが私の役割です。世界観を絵に落とした後は、社内のアートディレクターやデザイナーと協力しながら、より具体的なデザインを詰めていきます。
空間の広さなどの条件を考慮した上で、空間の奥行感や、実際には演出がどのように見えるのか?をより現実に近いイメージで表現できるので、社内の共通認識をつくることはもちろん、クライアントへの提案にも役立てていると思います。
今後も、コンセプトや世界観をイメージする解像度をより上げられるように、自身のコミュニケーションスキルや成果物のレベルを向上していきたいです。
——普段はどんな働き方をしていますか?
出社と在宅勤務を組み合わせて働いています。普段のコミュニケーションでは、Slackやオンライン会議をよく利用するので、社内はもちろん、地方や海外にいるクライアントともスムーズに連携できます。在宅勤務の際は、移動時間を作業時間に充てることができるので、効率的だと感じます。
一方で、在宅勤務をしているからこそ、対面で話をすることにも価値を感じています。社内やクライアントを巻き込んでワークショップをする際には、対面で集まり、時間内で集中してディスカッションをします。目的を持って集まるからこそ、より価値のある時間を生み出せていると感じています。
印象に残っているプロジェクト
- ASICS House at Paris Brand Experience(Space Director / Designer)
アートディレクター・空間デザイナーとして「ASICS House at Paris Brand Experience」に参加。チーム内でのイメージ共有の絵作り、空間のイメージ作りなどに注力しました。
海外で実施される展示会のため、思い描く通りに制作してもらえるよう、現地との調整に非常に時間をかけました。その結果、アシックス様が描く未来ビジョンへの理解促進に貢献できるような体験を作り出すことができたと思います。
今後に向けて
——今後挑戦したいことは?
イルミネーションや照明、プロジェクション、物体、映像、演出などが融合された、ストーリー性のある空間づくりに挑戦したいです。造作や空間デザインを自身で手掛けながら、社内のアートディレクターやデザイナーが得意なことを組み合わせることで、新しい空間表現を作り出せるのではないかと考えています。将来的には、より新しいコンセプトが体現された空間デザインや、今後のデザインの指標となるようなものを作りあげたいです。
おわりに
国内外の様々な空間演出づくりを通じて培った経験を持つ赤澤さんが加わり、ワントゥーテンのプロジェクトは今後も多様な可能性を広げていきます。
ぜひこれからの赤澤さんの活躍にご注目ください。最後までお読みいただき、ありがとうございました!
/assets/images/42677/original/fc24952c-c6b4-45c3-9e18-6a9670e62383.jpeg?1484808888)