機電系エンジニアのように、長く活躍できるITエンジニアになるには
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目次
- 「年を重ねても活躍できるエンジニア」と「早く消耗するエンジニア」の違い
- 流行ではなく「原理」を学ぶ
- 経験を「ノウハウ化」して蓄積する
- 責任を背負う力が、信頼を生む
- 長期で動くシステムに関わる
- 専門の“掛け算”で生き残る
- 信頼は「履歴」で積み上がる
- 終わりに:
- 「普遍的な技術 × 責任 × 横断力」こそ、長く活躍できるエンジニアの3本柱
「年を重ねても活躍できるエンジニア」と「早く消耗するエンジニア」の違い
機械・電気・制御といった機電系エンジニアの世界では、
50代・60代でも現役として第一線に立ち続ける人が少なくありません。
一方で、ITエンジニアの世界は技術の更新が早く、
「5年前のスキルが古い」「若い人に置き換わる」といった声もよく聞きます。
ではなぜ、機電系の人たちは年齢を重ねても必要とされ続けるのでしょうか?
その構造を分解すると、ITエンジニアが“長く戦えるキャリア”を作るヒントが見えてきます。
流行ではなく「原理」を学ぶ
機電系の基盤には、力学・電磁気・制御理論などの不変の原理があります。
つまり、ツールやCADが変わっても「原理」が分かっていれば適応できるわけです。
ITでも同じことが言えます。
言語やフレームワークは変わっても、
- OSI参照モデル
- 設計パターン
- データ構造・アルゴリズム
- 責務分離と抽象化の考え方
といった根本の構造を理解していれば、流行に左右されません。
“技術を追う”のではなく、“技術を生み出す構造”を理解する。
これが長期的に市場価値を保つ第一歩です。
経験を「ノウハウ化」して蓄積する
安全設計や製造現場では、机上の理論だけでなく「体験した判断」が価値になります。「音」「振動」「におい」など、実際に触れて得た感覚が問題解決に直結することもあります。どんな条件でトラブルが起きたか、どんな対処で防げたか―。この「現場でしか得られない知識」が、次世代の設計や安全基準の土台になるのです。
ITエンジニアでは、障害対応・リリーストラブル・パフォーマンス改善など、現場でしか得られない知識を「再現性ある知識」に変えられる人は、確実に信頼されます。
“早く直せる人”より、“再発させない人”。
ベテランほど、「トラブルを防げる設計者」として価値が上がります。
責任を背負う力が、信頼を生む
インシデントが人の生命に直結しかねない機電系では、法規・安全・品質の観点から責任を取れる人、つまり「この人が承認したなら大丈夫」という信頼がある人が重宝されます。
日本では年功序列の意識が根強いため、「責任者→年長者」というイメージが定着しており、これも機電系エンジニアで長年活躍している人が多い理由となります。
ITでも、セキュリティ、SLA、個人情報保護など、「技術×責任」が問われる場面が増えており、責任が重い領域で実績を積み、自身が責任を取る意識を示すこと、そして信頼を獲得することが継続に繋がります。
コードを書く人から、“信頼を設計する人”へ。
リーダー職や顧客折衝を担うベテランほど、この力が武器になります。
長期で動くシステムに関わる
機電系の製品寿命は10〜20年と長く、一度つくった仕組みを維持・改善する力が評価されます。
ITも、短期開発のプロジェクトばかりでなく、長期スパンで運用・改善・安定稼働を前提とするシステムに関わると、年齢よりも品質と安定への視点が強みになります。
「動くコード」から「動き続ける仕組み」へ。
保守性・可用性・セキュリティを設計できる人は、時代に左右されません。
専門の“掛け算”で生き残る
機電系では「機械×電気」「電気×制御」のように、
複数領域をまたげる人が重宝されます。
ITでも「開発×運用」「アプリ×インフラ」「技術×経営」など、
専門の横断力がある人は強いです。
1つの技術で戦うより、“技術×文脈”の組み合わせでキャリアを築く。
例えば「AI×製造」「クラウド×セキュリティ」「Web×会計」など、
他者が真似しにくい希少性を生み出せます。
信頼は「履歴」で積み上がる
機電系のベテランは、「あの工場の立ち上げを担当した」「あの製品の認証責任者だった」といった社会的記録を持ちます。
ITエンジニアも、GitHub・登壇・記事執筆・社内プロジェクトなど、
外から見える実績を残すことで、年齢よりも信用で選ばれるようになります。私はゲームプログラマーあがりですので、ありがたい事に売れ筋ゲームのスタッフロールに自分の名前を載せてもらったことが大きな財産となりました。
「何ができるか」ではなく、「誰が言ったか」。
信頼資産を積むことで、キャリアの天井が一気に上がります。
まとめ
「普遍的な技術 × 責任 × 横断力」こそ、長く活躍できるエンジニアの3本柱
機電系のように、年齢を重ねるほど価値が増すITエンジニアになるには、
以下の3つを意識することが大切です。
- 原理的な理解を深めて、流行に振り回されない。
- 経験を体系化して、再現性ある知恵に変える。
- 責任と信頼を背負い、領域を横断できる人になる。
時代が変わっても、「技術の本質」と「人の信頼」に根ざしたスキルは、決して古くなりません。
“流行に強い人”より、“原理に強い人”へ。
その選択が、あなたのキャリアを長く照らし続けます。
おわりに
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