現場と組織の“詰まり”を静かに見続けてわかったこと
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「また問題が起きた。」
「同じことが何度も繰り返される。」
どの会社でも、この“よくある現象”を目にしてきました。
そして僕も昔は、それを“人の問題”だと思っていました。
でも、色々調べていくうちに、ふと気づいた瞬間があったんです。
「あれ? これ、どの会社でも起こる“種類”の問題じゃない?」
ここから、僕の“構造”を見る視点が静かに始まりました。
1. 再発防止をしても、結局また別の場所で似た問題が起こる理由
多くの会社は、問題が起きても
「人が悪い」とは言いません。
むしろ丁寧に、きちんと 再発防止策 を行います。
・手順を見直す
・チェック項目を増やす
・ダブルチェックを導入する
・引き継ぎを強化する
・注意喚起を徹底する
どれも正しい。
現場も、管理側も、努力している。
でも、僕はここに長く引っかかっていました。
「こんなに対策しているのに、
どうして“別の場所で”似た問題がまた起きるんだろう?」
これは“人の問題”では説明がつかない。
そのとき、ひとつの仮説が生まれました。
「人ではなく“構造”が歪んでいるのでは?」
2. 問題の裏側に潜んでいた“構造の歪み”
現場で実際に目にしてきた典型パターンは、
会社が違っても驚くほど似ていました。
・情報の流れが逆方向になっている
・判断基準が部門ごとに不一致
・データの意味が部署によってズレている
・Excel とシステムの思想が噛み合っていない
・「例外対応」が雪だるま式に増え続ける
・暗黙ルールが増殖し、誰も把握できない
なのに、人ばかりが疲れていく。
これを見た時、はっきり確信しました。
“構造が同じなら、結果も同じになる。たとえ会社が違っても。“
そして、
“誰が担当しても同じ問題が起きる構造” があるとしたら、
それはもはや人の問題ではありません。
3. 僕がやったことは『構造を一枚の地図にする』だけだった
特別なツールを使ったわけでも、
多額の投資をしたわけでもありません。
僕がしたことは、とてもシンプルです。
・流れの「起点」と「終点」を整理する
・判断軸を一本にそろえる
・データの意味を一致させる
・“例外が生まれる根っこ” を丁寧に潰す
・暗黙ルールを可視化して減らす
・「なぜ詰まるか」を構造として再定義する
すると、不思議なことが起こりました。
誰も責めていないのに、
誰も怒っていないのに、
自然と現場の負荷が軽くなっていく。
改善というより、
“流れがスッと通る感覚” に近いものでした。
4. 構造が見えるようになると、世界の見え方が変わった
それ以来、僕は
“現象ではなく構造を見る”ようになりました。
・怒りの裏には、必ず詰まりがある
・無駄な作業の裏には、逆向きの流れがある
・定着しない施策の裏には、基準のズレがある
・DXが進まない裏には、“構造の空白”がある
・「頑張れ」が通じない裏には、詰まる仕組みがある
人は悪くない。
ただ、その人を詰まらせる構造があるだけ。
そう思えると、不思議なほど視界がクリアになりました。
5. 長崎のICT支援で見えた、“構造が人を動かす”という事実
ちょうど同じ時期、
僕は別で長崎県の障害学級をオンラインで支援していました。
週に1回の短い時間で、
プログラミングの基礎と、デバッグの考え方を教える活動です。
大切にしたのは、
・ヒントの出し方
・つまずきを分解する方法
・「なぜエラーになるか」を構造化する
・自走するための土台
・仮説を立てる力
すると、生徒は最終的に
GitHubのコードを読み、自力で修正までできるようになった。
このとき、はっきり理解しました。
企業も教育も、“構造”という視点で見ると同じだった。
能力の差ではなく、
構造の作り方で人は動き方が変わる。
6. 僕が伝えたいのは「人は悪くない。構造だ」ということ
僕は誰かを否定したいわけではありません。
ただ、仕事や教育の現場でずっと感じてきたことがある。
・ミスを起こさせる構造
・無理を強いる構造
・動けなくなる構造
・イライラを生む構造
・改善が定着しない構造
どれだけ人が頑張っても、
流れそのものが詰まっていたら何も変わらない。
逆に、流れが整えば、
人は自然に動き出す。
この“当たり前のようで見落とされがちな仕組み”に気づけたことが
僕にとっての大きな転換点でした。
7. これは僕自身の備忘録であり、誰かのヒントになればいい
このストーリーは、
僕が思想を語りたいわけでも、
改善手法を押しつけたいわけでもありません。
ただ、同じように、
”現場の詰まりに悩んでいる人”
”何度やっても再発する構造に困っている人”
”「どの会社も同じことが起きるのはなぜ?」と感じている人”
”教育や組織の未来について考えている人”
そんな方の“ひとつのヒント”になれば十分です。
そしてこれは同時に、
僕自身が学んできたことの 備忘録 でもあります。
✦ 最後に(補足しておくと…)
もしこの視点に少しでも興味を持ってもらえたら、
フォローでも、軽い雑談でも大歓迎です。