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「はたらくをよくする」事業を通じて心豊かな未来を創る

■企業理念に忠実に
2019年。私たちは第二創業期を迎えました。

1998年の創業から20年が過ぎた今、さらなる一歩を踏み出すべく、社名を「ピースマインド株式会社」(PEACEMIND Inc.)に変更しました。
ピースマインドという社名は、私たちの事業が目指す方向性を端的に表した言葉です。「心豊かな未来社会をつくりたい」という、創業時から決して変わることのない、私たちの最も大切な企業理念が込められています。

既存のEAP(Employee Assistance Program/従業員支援プログラム)の概念にとらわれることなく、より企業理念に忠実に、「はたらくをよくする」ための支援事業を展開していきます。

■「はたらく」の変化とともに歩んだ20年
日本でまだEAPという言葉が知られていなかった時代に、ピースマインドは生まれました。
創業当時、日本企業は大きな転換期を迎えていました。バブル崩壊後の不景気のなかで大手企業は多数倒産。大企業神話の崩壊とともに年間の自殺者数が3 万人を超えるという深刻な問題が起こり、企業そして日本社会に変革が求められていました。

企業は変わろうとしている。しかし、組織を支えている「はたらく人」の心の問題が置き去りになっている。今こそ、心の豊かさを支える仕組みが必要だ−−。

その想いから掲げたミッションが、「はたらく人が抱える『不』を解決する」でした。不安や不満、不和や不調。人はどんな仕事についていても、どんな役職であっても、職業人生やライフステージに応じてさまざまな悩みや困難に直面します。はたらく人が抱える悩み=「不」を解決し、仕事に集中できる職場環境をつくる。ソーシャルビジネスという言葉すら聞き慣れなかった頃に、私たちは新たなメンタルヘルスサービスを通じて社会の課題を解決すると誓ったのです。

以来、ピースマインドは個人向けのオンラインカウンセリングから法人向けへと事業を発展させ、日本・アジア地域におけるEAPサービスのパイオニア企業として挑戦を続けてきました。

ピースマインドの歩みは、世の中の「はたらく」の変化とともに進化を続けた軌跡です。

2000年に、厚生労働省が「事業場内における労働者の心の健康づくりのための指針」を発表。職場のメンタルヘルスについて少しずつ語られるようになりました。一方で、2008年のリーマン・ショックを機に過重労働を余儀なくされる人が増え、ストレス社会はさらに拡大。2015年には、常時50名以上の労働者がいる全事業場でストレスチェックが義務化され、メンタルヘルス業界に大きなインパクトをもたらしました。

昨今では、2019年5月に職場でのパワーハラスメント防止を義務付ける関連法が可決・成立し、2020年春にも施行される見込みです。「健康経営」や「働き方改革」といった言葉が日常的に飛び交うようになりました。「はたらくをよくする」ことが一部の人たちの問題ではなく、経営が主体的に考えるべき課題になったと実感しています。

企業の生産性向上と「はたらく人」の心の問題は、切っても切り離せない経営テーマです。そして、これらはすべてピースマインドが長年取り組んできたことでもあります。
時代の流れを受けて、私たち自身もさまざまな変化や進化を経験してきました。

「はたらく人が抱える『不』を解決する」。この点は創業時から変わりません。一方で、時代の流れに応じて、働き方や働く人にまつわる課題は常に変わります。どんな課題が生まれるのか。それらに対して、ピースマインドとしてどう解決するのか。世の中の動きを少し前に察知しながら、お客様にとって本当に必要なものに正面から向き合い、さまざまなサービスや仕組みを提供し続けてきました。

ピースマインドでは、「個」の存在を大切にしています。「どんな会社も、個の集まりでできている」からです。「はたらく人」ひとりひとりの課題にきちんと向き合い、丁寧にサポートする体制を持っていることが強みのひとつです。

また、ピースマインドには心理の専門家はもちろん、人事系のコンサルタントや組織介入に強いメンバー、システムエンジニアなど、さまざまな分野の専門家が集まっています。社員、管理職、組織という3つの側面から支援することで、会社全体にインパクトをもたらすようサポートするのがピースマインドの特徴です。

ダイバーシティが進むなか、グローバルな支援体制も構築してきました。海外はもちろん、日本に来ている外国人も含めて性別や国籍、使用言語を問わずさまざまな人の悩みに対応し、相談を受けられるのはピースマインドならではです。現在、契約企業の35%を外資系企業が占めています。24時間365日、日英両方の言語で対応しています。グローバルでここまで相談に乗れる企業は他にありません。

はたらく人と組織にまつわる課題に対して解決策を提示し、常にベストを尽くしてきた結果、今では約1000社のお客様をサポートさせていただいております。

■「はたらくをよくする」エコシステムを創る
第二創業を機に、ピースマインドは「はたらくをよくするエコシステム」創りに、データドリブンで取り組んでいきます。

2018年の春、私たちはミッションステートメントを策定しました。そこで示したビジョンは「『はたらくをよくするエコシステム』を創り、いきいきとした人と職場を増やす」こと。私たちには創業以来、約20年かけて築き上げてきた実績があります。業界のパイオニアとして積み上げてきた知見と、お客様との信頼関係、事業を通じて蓄積した「はたらくにまつわるデータ」は私たちの貴重な経営資産です。

テクノロジーの急速な進歩やグローバル化などに伴い、職場の課題は複雑化・多様化しています。そこで、私たちの理念に共感してくださるお客様やパートナー企業とセクターを超えて連携しながら、データの分析・活用から見えた課題を提示するとともに、時代のニーズに即したソリューションを開発・提供する力を磨いていきたいと考えています。

そして、ピースマインドのエコシステムを活用することで、はたらく人や組織にまつわるあらゆる「不」が解決されて、ひとりひとりが本来の力を発揮し、個人も組織もいきいきと輝ける社会を作りたい。私たちの企業理念や目指す方向性に共鳴してくれるお客様やパートナー企業とともに、心豊かで明るい未来社会に一層貢献できるよう、全社員一丸となって挑戦を続けてまいります。

代表取締役社長 
荻原英人

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