広報の仕事をしていると、「分かりやすく伝える」という言葉をよく使います。
一見すると、とてもシンプルなことのように思えます。
難しい言葉を使わない。
文章を短くする。
要点を整理する。
もちろん、それも大切です。
でも仕事を続ける中で、本当の意味で「分かりやすく伝える」ためには、それだけでは足りないと感じるようになりました。
自分が分かっていることほど、説明が難しい
毎日仕事で関わっているサービスについては、どうしても「知っていて当然」という感覚が生まれます。
専門用語にも慣れていますし、サービスの仕組みや特徴も理解しています。
しかし、初めてそのサービスを知る人にとっては違います。
「この言葉は伝わるだろうか」
「そもそも、なぜ必要なのかが分かるだろうか」
そんな視点で改めて文章を読み返すと、自分では分かりやすく書いたつもりでも、説明が足りないことがあります。
だから最近は、「自分が伝えたいこと」よりも「相手が知りたいこと」から考えるようにしています。
英語教育だからこそ、言葉を大切にしたい
英語教育について発信するときも同じです。
学習方法やサービスについて詳しく説明するだけでは、その人にとって必要な情報になるとは限りません。
これから英語を始める人。
一度挫折して、もう一度挑戦しようとしている人。
仕事で英語が必要になった人。
同じ「英語を学びたい人」でも、悩みや目的はそれぞれ違います。
だからこそ、その先にいる人を想像しながら言葉を選ぶことを大切にしています。
伝える前に、相手を考える
広報の仕事を通して学んだことの一つが、「良い文章=きれいな文章ではない」ということです。
読む人が理解できる。
自分に関係があると感じられる。
そして、少しでも興味を持ってもらえる。
そこまで届いて初めて、「伝わった」と言えるのかもしれません。
これからも、文章を書く技術だけではなく、その先にいる人を想像する力を磨いていきたいと思っています。
須原 靖明