営業が嫌いだった私が、なぜ今も続けているのか
「営業だけはやりたくない。」
入社する前の私は、本気でそう思っていました。
営業に対して持っていたイメージは、押し売り。無理やり商品を勧めたり、しつこく契約を迫ったりする仕事だと思っていたので、就職活動でも営業職は避けてきました。
そんな私が、なぜ営業の世界に飛び込んだのか。
それは、自分を変えたかったからです。
実は私は昔から、自分のコミュニケーション能力に自信がありませんでした。
周りからは「全然話せてるやん」と言われることも多かったのですが、自分ではそう思えませんでした。姉妹の中でもあまり喋るタイプではなく、母からも「もっと話さないと相手には伝わらないよ」と言われることがよくありました。
その言葉もあって、いつの間にか「私はコミュニケーションが苦手な人なんだ」と思い込んでいました。
だからこそ、コミュニケーション力を磨きたい。
今までの自分を変えたい。その想いがずっとありました。
もう一つ理由があります。
私は以前、テレビ制作のADとして働いていました。音楽も好きで、テレビの仕事にも憧れていました。
ですが、好きなことを仕事にしたからといって、必ずしも楽しく続けられるわけではないことを知りました。
「好きだから続けられる」
そう思っていた考え方が大きく変わった経験でした。
だったら一度、自分が苦手だと思っていることにも挑戦してみよう。
そう思い、この環境に飛び込みました。
ですが、現実は想像以上でした。
研修が終わり、いざ現場に出た初日。お昼休憩で外に出て、一人で泣いていました。
「私には無理かもしれない。」
「向いてなさすぎる。」
「みんなどうやって契約を取っているんだろう。」
そんなことばかり考えていました。
周りからは「大丈夫、慣れたら取れるよ」と言われていましたが、当時の私には全くそう思えませんでした。
むしろ、
「全然簡単じゃないやん。」
そんな気持ちでいっぱいでした。
それでも辞めなかったのは、自分で選んだ環境だったからです。
変わりたいと思って飛び込んだのに、何もやり切らずに諦めたくありませんでした。
朝8時からリーダーにロープレをお願いしたり、トークを書き出して覚えたり。できることは全部やりました。
特別な才能があったわけではありません。
ただ、昨日の自分より少しでも成長したい。その気持ちだけで行動を続けました。
すると少しずつ結果が出るようになりました。電話をかけることへの恐怖がなくなり、契約が取れた時の嬉しさを感じられるようになりました。
そして何より、営業に対する考え方が大きく変わりました。
営業は押し売りではありませんでした。
相手のことを知り、相手にとって必要な情報や選択肢を届ける仕事でした。商品やサービスについて理解が深まるほど、「これは知ってもらった方がいい」と思えるようになりました。
そして、お客様からいただく「ありがとう」の一言が、本当に嬉しかったんです。
入社前の私は、営業が嫌いでした。
だからこそ今、営業に苦手意識を持っている人の気持ちもよく分かります。
でも、向いているかどうかは、やってみないと分からない。
私は、一人で泣いていたあの日には想像もできなかった景色を見ることができています。
この環境で学んだことは、
「できる人だから結果が出る」のではなく、
「できるようになるまでやり続けた人が結果を出す」
ということです。
もし今、自分を変えたいと思っている人がいるなら。
最初から自信がなくても大丈夫です。実際に私もそうでした。