1. 突然放り込まれた、見通しゼロの「ワンオペ療育修羅場ロード」
私は15年間、薬剤師として調剤や在宅医療の現場でマルチタスクをこなし、危機管理能力を研ぎ澄ましてきました。しかし、我が子の子育てにおいて、そのロジックが一切通用しない「社会の構造的な欠陥(バグ)」に直面しました。
上の子の発達の凸凹と、当時1歳未満だった下の子の足の発達。週2回の通院をこなしながら、2人同時に「療育」を勧められたのです。 1歳未満の赤ちゃんの受け入れ先は地域にたった1箇所しかなく、上の子はどこの施設も空き待ちで入れない。行政の煩雑な手続きの書類と格闘しながら、見通しの立たない施設見学をハシゴする日々。 「子供の未来がかかっている、でも仕事もある、だけど預け先がない」 この不確定要素だらけの網の目で、私はキャリアを一時的にセーブし、転職せざるを得ない決断をしました。
2. 嵐の後に見えた、ママたちが直面する「社会のちょっとした闇」
驚くべきことに、その後下の子は何事もなかったかのように歩き始め、療育を受けることなく終了しました。冷静に振り返れば、私がキャリアを犠牲にして必死に動く必要があったのは、あの「ほんの短い、不確定要素に振り回された期間」だけだったのです。
しかし、当事者である母親には、その先の「見通し」が全く開示されません。 現在、私は地域のママ友や、子供の同級生の保護者たちから「療育ってどうすればいいの?」「放課後デイの空きはどうやって見つけた?」と、絶え間なく相談を受ける「情報共有のハブ」になっています。 そこで痛感するのは、「みんな、暗闇の中で孤独に情報戦を強いられ、多大なエネルギーをすり減らしている」という現実です。一過性の不確定要素とインフラの不透明さのせいで、多くの優秀な母親たちがキャリアを断絶させられている。この構造そのものが、社会の大きな損失(バグ)だと確信しています。
「社会の仕組みのせいで、キャリアを諦める人を減らしたい」 そう決意した私は、動画コース作成に挑戦。さらに、同じようにライフイベントに悩むママたちの力になるべく、Udemyで忙しい方向けのCanvaやDemoCreatorの動画教育コンテンツを展開し、累計930名以上の受講生(総評価4.6)にご受講いただきました。
3. これから私が、テクノロジーで成し遂げること
15年間の医療現場で培った「強靭なトラブル対応能力とマルチタスク脳」。 Udemyの運営で証明した「画面越しの圧倒的な説明スキルと、ユーザーの『分からない』を先回りする力」。 そして、地域のママたちの痛みを誰よりも高い解像度でキャッチしてきた「当事者性」。
私は、医療・福祉・教育といった、まだテクノロジーが行き届いていない領域のDXを、現場とユーザーの最前線からハックしたいと考えています。 単なる一過性のサポートではなく、ユーザーの困りごとを「データ」として捉え、プロダクトや仕組みそのものをアップデートしていくデバッガーとして、社会の不効率をロジカルに解決していきます。