「今井な商店」を開業した理由 みんなでHappy♪Win-Win-Win-Win構造
2023年1月22日に開業して以来、今日1月31日で3年と10日が経った。石の上にも3年というから、ひとまずは新人店長から普通の店長に昇進したのだろうか。
店名はバンドBUCK-TICKのメンバー今井寿さんのご実家である「今井商店」とその今井さんがBUCK-TICKファンクラブ会報誌内で持っているコーナー名が「今井な」で始まっていたことから、もし何か店を持つならば「今井な商店」にしようと長年あたためていたことからそれを採用した。
開業したのは、主に3つ理由がある。
1つは、BUCK-TICKの聖地と言われている高崎・藤岡エリアに、BUCK-TICKにゆかりのある店や場所が年々少なくなってきてつまらないと感じていたこと。
2つ目に、交通の要所でもある高崎なのに、良い場所でも空き家になっているようなところが増えていて地域活性化が必要だと感じたこと。
3つ目が、自分が高崎に移住して家土地を買ったので、家賃を払わずに低コストで経営できる素地ができたこと。
BUCK-TICKはもともとメンバーチェンジもせず、休止もせず長年の活動があり、根強い熱心なファンが多くいたが、2017年頃からさらに成熟をみせ、さらにファンが増えていた。にもかかわらず、聖地は寂しくなるばかりでファンとしては寂しいし、単純に高崎にきても(以前とくらべて)つまらなくなってしまったと思った。
だからファンが来たくなるような場所を作り、同時に地元の人達にも喜んでもらえるような場所として開業を決めたのが4年前くらいのこと。儲けありきではないので、ミニマムコストで工事不要な範囲で改装し、書類と料金を払って審査を受けて古物商をとり、世界初のBUCK-TICKグッズ専門リサイクルショップを開いた。
高崎駅から近くはない上に住所非公開というハードルの高い運営ゆえ繁盛する仕組みにはなっていないが、逆にゆっくりと店や会話を楽しんでもらえていろいろなグッズも見られてファンには嬉しい場所になっている。不要になったグッズを買い取ってもらうことで新しく出るグッズ購入費にあてられる=アーティストへの直接的な支援につながり、店長としては喜んでもらえて嬉しく、また単純にファン同士の会話ができて嬉しいという3者Win-Win-Winの構造だ。
住所非公開なのは、高崎市内にある優良店舗の皆様にご協力いただいて弊店の場所を案内いただいているため。自分で場所を特定できた人はその限りではないが、場所がわからない人は協力店舗に赴き半強制的に散歩し市内を回遊しながら店に辿り着くので地域活性化、関係人口創出になるのでここでもWin-Winが成立する。最近のネットで調べればなんでもわかるという風潮へのアンチテーゼというわけではないが、店にたどり着くこと自体がゲームでいうところのダンジョン的な楽しみ、体験型アトラクションにもなっている。
本業の方が忙しくて店を予約制にしてしまってさらにハードルをあげてしまったがために、なかなか来客数の伸びが鈍いが一度来た方はリピーターになる率は高く、オーストラリアから毎年来てくれている人、関西から毎月きてくれる常連さんもいる。大手リサイクルショップよりは高く買い取り、販売は発売時定価を上限としているので大した儲けはなくあまり黒字化していないものの借金もなく倒産の予定もない。その代わりに八方良し!たまにはこんな店があっても良いだろう。
イラスト:増元 忍