私の好きな考え方❷「アナログ=連続性」
こんにちは!可視化研究所の小澤です。
今回のテーマは「アナログ=連続性」
アナログというと、一般的には手作業のものを指すことが多いと思います。
・アナログイラストなら水彩画や油絵。
・デジタルイラストならIllustratorやPhotoshopで描かれたもの。
私も長い間そんな認識でした。
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昔からアナログなものは趣きを感じて好きです。
筆で描かれた絵 / 手紙 / 生音のギター
しかし、なぜ好きなのかはうまく説明できませんでした。
そんな中で、ある出来事をきっかけに「アナログ」という言葉の意味が私の中で少し変わりました。
絵文字フォントはアナログ的?
以前制作した絵文字フォントシリーズ「Shuffle Town」。
絵文字を並べて高密度なイラストパターンを作れる少し変わったフォントです。SNSで広まったこともあり、さまざまな感想をいただきました。
その中で特に印象に残っているコメントがあります。
「アナログ的で面白い」
最初は意味が分かりませんでした。
フォントはデジタルデータですし、むしろデジタルの塊のような存在です。
話を聞いてみると、その方は「読ませるためのフォントシステムを、記号を並べるためだけの装置として使っていること」にアナログ的な面白さを感じていたそうです。
理解するまで3日ほどかかった覚えがあります。
工学的なアナログ
調べていく中で知ったのが、工学的な意味でのアナログという考え方でした。
・アナログは連続的なもの。
・デジタルは離散的なもの。
私がこれまで使っていた「手作業っぽい」「温かみがある」という意味とは少し違う定義です。しかし不思議なことに、この考え方は妙にしっくりきました。
筆の動き、ギターの音、そして手紙の文字。それらはすべて、書いた人や奏でた人の動きが途切れずに残っている。
私が好きだったものは、確かにどれも連続性を持っていました。感覚的に使っていた言葉に定義が与えられたことで、好きな理由が少しだけ分かった気がしたのです。
アナログは想像力を引き立てる
それ以来、身の回りにあるアナログ(連続的なもの)を探すようになりました。
■ 例えば、落とし物の鍵。
誰かが拾ってガードレールに掛けてある。そして一週間後に同じ場所を通っても、まだ掛かったままになっている。毎日同じ光景を見ていくにつれ少し心が動きます。
「まだ持ち主は見つかっていないのかな」「もう鍵交換をしてしまったのかな」「ガードレールに掛けてあげた親切心が逆に盲点になって見つからなかったんじゃないかな」
連続的で答えがない状態に想像が広がっていく。
シャッフルフォントでも似たようなことが起きていました。
利用者の方からは、開発者として予想もしていなかった声をいただいています。
- 暗号として使う
- ゲームのオブジェクトとして使う
- 子どもの遊び道具として使う
連続的な状態には、人の発想を引き出す力があるのかもしれません。
「アナログ」がテーマのイベント出展へ
その後、この考え方との出会いがきっかけとなり、「アナログ」をテーマにしたTEDxUTokyo2026に出展しました。
可視化研究所 : TEDxUTokyo 2026 出展レポート
おわりに
昔の私は、アナログを「手作業っぽいもの」としか捉えていませんでしたが、今では「アナログとは連続性であり、それは解釈が自由な状態」と思っています。
この考え方を仕事でどう活かすのかというと....まだ連続中ですが。
街に買い物に行っても、ネットサーフィンしていても、「これはアナログ的だな」と感じる楽しみが増えました。
私にとって「アナログ=連続性」は、日常を少し面白くしてくれる好きな視点の一つです。