こんにちは。オリエンタルヒルズ株式会社 代表取締役社長の晴山佳須夫です。
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こんにちは。オリエンタルヒルズ株式会社 代表取締役社長の晴山佳須夫です。
創業まもない頃、私は資金繰りのために銀行を訪ねました。
「この事業を必ず成長させる」という想いを胸に、事業計画書を何度も書き直し、緊張で手が震えながら提出したのを覚えています。
けれど返ってきた答えは「実績がないので難しいですね」の一言。
心の中で何かが崩れ落ちるような感覚がありました。
「努力も情熱も、数字の前では何の意味もないのか」――そう突きつけられたようで、悔しさと無力感に押しつぶされそうになりました。
帰り道、重たい書類鞄を持ちながら、足取りは鉛のように重かった。駅の階段を降りるときには「もうやめてしまったほうが楽かもしれない」と頭をよぎったほどです。
しかしその夜、机に広げた計画書を見返して、ふと思いました。
「信じてもらえないのなら、信じてもらえるまで積み重ねればいい。信用は、証明し続けるしかないんだ」と。
それ以来、私はどんな小さな案件でも全力でやり遂げ、お客様に「頼んでよかった」と言ってもらえることを第一に考えるようになりました。少しずつですが、その積み重ねがやがて信頼となり、次の仕事へとつながっていきました。
あの時の悔しさは、今でも鮮明に覚えています。
けれど、あの痛みがあったからこそ、今も私は「挑戦をやめない」ことを自分に誓い続けられているのだと思います。
苦しさや挫折の瞬間は、できれば避けたいものです。
けれど、その経験が自分を強くし、誰かの共感を呼ぶ物語になることもある。私はそう信じています。