🤝 北海道の気候と家づくり(第5回・最終回)
🤝 北海道の気候と家づくり(第5回・最終回)
地域とともに育てる“ぬくもりの家”
――建てて終わりではなく、共に歩む家づくり――
こんにちは。川端工務店の川端光露です。
この連載では、北海道の気候と家づくりについて、
断熱や気密、結露対策、そして自然との付き合い方をお話ししてきました。
最終回となる今回は、少し視点を変えて、
**「家を建てたあとのお付き合い」**についてお話ししたいと思います。
家づくりは建てて終わりではありません。
むしろそこからが、本当の“関係の始まり”だと、私は感じています。
■ 家は“完成”ではなく、“出発点”
お引き渡しのとき、お客様に鍵をお渡しする瞬間は、いつも胸が熱くなります。
でも同時に、心のどこかで「ここからまた一緒に歩いていくんだな」と思うんです。
家というのは、年月とともに少しずつ変化していきます。
木が乾いて馴染み、風合いが増していく。
子どもが成長し、部屋の使い方が変わっていく。
四季が巡り、家の中の空気の感じ方も変わっていく。
そのたびに、家は**“生きている”**ことを実感します。
だからこそ、工務店として私たちは、
建てたあともずっと“寄り添う存在”でありたいのです。
川端より
「家の完成は、工務店とお客様が“家族”になる出発点。
その家の成長を一緒に見守るのが、私たちの喜びです。」
■ 「困ったときに顔が浮かぶ存在」でありたい
地域で仕事をしていると、
お客様と顔を合わせる機会が自然と増えます。
スーパーで、祭りで、学校の行事で──。
そんなときに「川端さん、この前の暖房、調子いいよ!」と
声をかけていただけるのが、何より嬉しい瞬間です。
もし何か不具合や気になることがあっても、
電話一本で呼んでもらえる距離感。
「遠慮せず、ちょっと見に来て」と言ってもらえる関係。
それが、地域に根ざす工務店の強みであり、誇りです。
川端より
「家を建てたお客様が“ご近所さん”であり続ける。
そんな地域だからこそ、嘘のない仕事をしたいんです。」
■ 季節とともに訪ねる「顔の見えるメンテナンス」
川端工務店では、お引き渡し後の定期点検に加えて、
季節ごとのメンテナンス訪問を大切にしています。
「冬の暖房効率はどうですか?」
「夏の湿気は感じませんか?」
そんな何気ない会話の中から、
住まい方の工夫や次の改良のヒントが見えてきます。
お客様の暮らしを聞きながら、
「こういう使い方もいいですよ」と提案する。
それはまるで、家とお客様と工務店の三者で“対話”をしているような時間です。
■ 地域とともに生きる家づくり
北海道の家づくりには、地域性があります。
雪の降り方、風の通り方、陽の差し込み方、
そして、そこに暮らす人たちの気質や生活リズム。
だからこそ、私たちは図面だけで家をつくるのではなく、
地域の空気を感じながら設計することを大切にしています。
「この土地で育つ木を使いたい」
「この風景に似合う外壁にしたい」
そうした想いが、家の中に自然と息づいていく。
それが、地域とともに“育つ家”のかたちです。
川端より
「家は人の暮らしを包み、地域の景色をつくる。
だから、私たちは一本の木、一枚の板から“まちづくり”をしている気持ちでいます。」
■ ぬくもりは、人と人のあいだにある
“ぬくもりの家”という言葉には、
断熱や暖房の意味だけでなく、
人のぬくもりという想いを込めています。
どんなに性能が高い家でも、
そこに笑顔やつながりがなければ、心は温まりません。
地域の中で支え合い、季節の変化を語り合い、
「今年の雪は多いね」「今年の春は早いね」と話せる関係。
そんな人のぬくもりが、家の中の空気をあたためてくれるのだと思います。
川端光露より
「私の夢は、“地域全体がひとつの大きな家”のようなまちにすること。
そこで暮らす人たちの笑顔が、何よりの宝物です。」
■ 連載を終えて
5回にわたってお届けした「北海道の気候と家づくり」シリーズ。
読んでくださった皆さまに、心から感謝いたします。
厳しい自然と向き合いながら、
その中にある優しさや知恵を大切にする――
それが、北海道の家づくりの本質です。
これからも川端工務店は、
**「人にやさしく、土地に寄り添う家づくり」**を続けていきます。