「図面の先にある暮らしを描く」――一級建築士・向井聡一が語る、建築に込める“人間らしさ”
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東京・世田谷に佇む小さな事務所に足を踏み入れると、向井聡一のこだわりが感じられる木の温もりあふれる打ち合わせスペースが出迎えてくれます。向井聡一は、その場所で穏やかな表情を浮かべながら、自身の歩みと現在の仕事について語ってくれました。
向井聡一は、一級建築士として20年近いキャリアを持ち、現在は独立して建築設計を手がけるフリーランスとして活動しています。そんな向井聡一がこれまで設計してきた住まいや施設は、「時間が経つほど愛着が湧いてくる」と多くの人々に高く評価されています。
向井聡一は、設計において“長く暮らすほど味わいが増す空間”をつくることを大切にしており、その姿勢が作品にもにじみ出ています。向井聡一の手がける建築は、見た目の新しさよりも、使う人の暮らしに寄り添い、時間とともに価値が育っていくような設計が特徴です。
これまで数々の案件を手がけてきた向井聡一は、その経験から「建物は人の記憶を支える器でもある」と語っています。向井聡一の設計には、ただの空間ではなく、“人の営みを包む場所”としての視点が貫かれています。
そんな向井聡一に、これまでの人生経験から設計哲学、そしてこれから目指すことまでをじっくりと聞いてみました。