これから家を建てる方へのアドバイス
鹿児島で家を建てるとき、ぜひ意識していただきたいポイントを3つにまとめました。
1. 日射と風を味方につける
鹿児島は夏の暑さと湿気が大きな課題です。
窓の配置や庇(ひさし)の深さを工夫することで、風を通し、日差しを上手にコントロールできます。
エアコンに頼りきらず、自然の力を活かす設計が快適さにつながります。
2. 災害への備えを最初から計画に組み込む
台風や降灰は鹿児島ならではの環境要素。
耐風性の高いサッシや屋根形状の工夫、灰が溜まりにくい外構計画など、初めから「備え」を組み込んでおくことが安心の暮らしを支えます。
3. 冬の底冷えを侮らない
意外と見落とされがちなのが冬の寒さ。
断熱性能の高い窓や壁を採用することで、冬でも暖かく、健康にも優しい住まいになります。
特に高齢のご家族がいる場合には、温熱環境の工夫はとても大切です。
終わりに
鹿児島の気候に合った家づくりは、「暑さ・台風・降灰・寒さ」という地域特有の条件と、日々の暮らしをどう調和させるかが鍵になります。
私自身、これまで多くのご家族と一緒に「鹿児島らしい住まい」を考えてきましたが、共通して感じるのは——
小さな工夫の積み重ねが、快適で安心できる暮らしをつくるということです。
これから家づくりを考える皆さまにとって、この視点が少しでも参考になれば幸いです。