学びは未来を信じる行為
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私にとって「学び」は、未来を信じる行為です。
まだ見ぬ可能性を信じ、共に問い続ける場をつくること――その実感は、実践の中で深まってきました。
実践の一場面
ある授業で、中学生たちと「自分にとって幸せとは何か」をテーマに対話したことがあります。
最初は「お金がほしい」「有名になりたい」といった表面的な答えが並びました。けれど、問いを重ねていくうちに、ある生徒がふとこうつぶやきました。
「幸せって、人と比べなくても感じられるものなんじゃないかな。」
その瞬間、教室の空気が変わりました。みんなが静かに考え込み、やがて一人また一人と、自分なりの言葉で「幸せ」を語りはじめたのです。
私はその場で、誰かが用意した“正解”ではなく、子どもたち自身の中から湧き上がる問いと答えこそが、未来を形づくる力になるのだと強く感じました。
未来を信じるということ
探究学習やアート活動、対話の実践を通じて、子どもも大人も「わからなさ」と出会い、そこで立ち止まり、考え続ける力を養います。
そのプロセス自体が、まだ見ぬ未来を信じる営みだと思うのです。
これからも、問い続ける場を紡ぎながら、学びの新しい可能性を探っていきたいと思います。