2026年度上半期は、私たちにとって、取り組みの土台が大きく動き出した半年でした。日頃よりご支援いただいている皆様に、改めて心より御礼申し上げます。
4月には、自由学園の学生と共に立ち上げたHealticブランドが、株式会社MindLeafへと引き継がれました。学生と共に育んできたブランドを、次の段階へ進めるための大きな節目です。同じく4月からは、福知山においてみわテラスを拠点とした取り組みが始まりました。地域の商品や産品が集まる場として、また学生が地域と関わる実践の場として、その活用が進んでいます。7月には学生組織がGrowSpiralと学生事業部「まちの芽」へと分かれ、GrowSpiralはアート作品のレンタルを中心とした取り組みを、まちの芽はみわテラスの運営と三和地域の活性化を、それぞれ担う体制となりました。福知山では、桔梗の根や桑の葉といった、これまで活かしきれていなかった地域資源に光を当てるブランドづくりも続いています。使われずにいたものに価値を見出し、学生や生徒の学びと結びつけながら商品として届ける。この循環そのものが、私たちの取り組みの核であることを、上半期の活動を通じて改めて確認しました。地域産品と地元の学生・生徒の力を掛け合わせるという私たちの原点は、各地で少しずつ形になってきたと感じています。
東京においても、新たなご縁が広がりました。
一般社団法人まちにわひばりが丘からは、年4回のイベントへの参加の機会を継続的にいただけるお話をいただけました。エシカルなものを好むお客様が集う場において、私たちの商品がその顧客層に合っていると評価いただけたことは、私たち部門の成長としても大きな励みとなりました。
株式会社タネニハ様には、東久留米の店舗における委託販売をお認めいただき、シルバーウィークには対面販売の場もご用意いただきました。お客様の声を直接伺う機会は、商品の背景や素材へのこだわりを、どのように伝えれば届くのかを学ぶ貴重な経験となりました。
株式会社HITOTOWA様および東久留米市との対話では、地域に根ざした展開の可能性が広がりました。市内のイベントに関するご紹介をいただいたほか、東久留米の小麦や水、薬といった地域の資源を活かした商品づくりについても議論を始めています。あわせて、一般社団法人まちにわひばりが丘からご紹介いただいた西東京や石神井公園の店舗との接点づくりも進め、東京における展開の足場が少しずつ広がった半年となりました。地域の資源を、その地域の方々と共に価値へ変えていく取り組みは、福知山で進めてきた私たちの活動と通じるものであり、上半期に得た大切な視点の一つです。
そして、アートに関する取り組みにおいて、これはLifexiaを起点に創出した取り組みですが東京でも同様の拡大を得る機会として、一般社団法人ダウンズタウンプロジェクトとの対話は、上半期の大きな学びとなりました。作品を福祉の成果物としてではなく、一つの表現として尊重すること。作家や作品を一つのカテゴリーに当てはめるのではなく、作品そのものの魅力と、作家への敬意から出発すること。その考え方に触れ、私たちは、届けるものの価値だけでなく、それをどのようなまなざしで届けるのかが問われていることを学びました。学生が企業の皆様へ提案を行う際にも、作品や作家について深く理解し、自ら感じた魅力を自分の言葉で伝えられるよう準備することの大切さを、改めて認識しています。また、作品のレンタルという形で企業とつながることの意義や、作家やそのコミュニティーへどのように還元していくかについても議論を重ね、特定の作品だけに価値を集中させるのではなく、参加する方々との調和的な関係の中で継続できる仕組みを考える機会となりました。
振り返れば、上半期は販売の場そのものが広がった半年でもありました。イベントへの出店、店舗での委託販売、対面での販売を通じて、場所ごとに異なるお客様と出会い、それぞれの場に合った伝え方を考える経験を重ねました。商品を置く場所が増えることは、単に接点が増えることではなく、私たちの姿勢そのものが問われる機会が増えることでもあると感じています。
上半期を振り返って実感するのは、私たちの仕事は商品をお届けして終わるものではないということです。地域で大切に育てられた素材、学生の挑戦、作家の表現、そしてそれを受け取ってくださるお客様や地域の皆様。その一つひとつの出会いを、一度きりのものにせず、継続的なつながりへと育てていくことこそ、私たちの事業の価値であると考えています。
多くの皆様との出会いに支えられた上半期に、改めて感謝申し上げます。
今後とも、皆様のご支援とご愛顧を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
株式会社MindLeaf 執行役員 CMO きみとなり部門長
粕谷 亮