【本田教之】未完成の地図を頼りに進む冒険者たちへ
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Wantedlyをご覧になっている皆さんは、新しい挑戦やキャリアを考えている方が多いと思います。そんな皆さんに、私が日々感じているシステム開発の仕事の面白さをお伝えできればと思い、筆をとりました。
システム開発の仕事は、しばしば「地図のない冒険」に例えられます。クライアント様から「こんなサービスを作りたい」というご相談をいただくとき、それはまるで「宝の地図」を渡されるようなものです。しかし、その地図はまだ完成していません。目的地は分かっているけれど、そこに至る道筋は未開拓なのです。
私の仕事は、その未完成の地図を、クライアント様と一緒に完成させていくこと。そして、その地図を頼りに、最適なルートを開拓していくことです。
- 宝の地図を読み解く「要件定義」
冒険の第一歩は、宝の地図を正確に読み解くことです。「どんな宝が欲しいのか?」「どんな困難が待ち受けているか?」「どんな道具が必要か?」といった情報を、クライアント様から徹底的にヒアリングします。このプロセスは、ただ話を聞くだけでなく、クライアント様自身も気づいていない本当の課題や、潜在的なニーズを発見する探求の旅です。
- ルートを設計する「設計・開発」
宝の地図が完成したら、いよいよ冒険のルートを設計します。どのような技術を使い、どのような順序で進めるか。最短ルートだけでなく、安全なルート、将来的に拡張しやすいルートなど、様々な可能性を検討します。そして、プログラミングという「シャベル」を使って、道なき道を開拓していくのです。時には、想定外の難所(バグ)に遭遇することもありますが、チームで協力して乗り越えていきます。
- 冒険の終わりではなく、始まり
システムが完成し、無事にリリースできた時、それは冒険の「終わり」ではありません。むしろ、本当の冒険の「始まり」です。ユーザーが実際にそのサービスを使い始め、そこから得られるフィードバックをもとに、さらに地図を詳細に描き直していきます。新しい道が開けたり、別の宝の存在が明らかになったりすることもあります。
私は、システム開発の仕事を通じて、まるで世界中を旅しているようなワクワク感を日々感じています。未知の課題に立ち向かい、新しい価値を創造していく。この仕事の醍醐味は、まさにそこにあると思っています。
もし、あなたが「地図のない冒険」に挑んでみたいと思ったら、ぜひ一度お話ししませんか? 私たちと一緒に、まだ誰も見たことのない未来の地図を描いていきましょう。