【本田教之】システムもチームも、リファクタリング
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システム開発の現場で働く中で、最近とても感じていることがあります。それは、システムやコードの「リファクタリング」と同じように、チームや自分自身もリファクタリングしていくことが大切だなということです。
エンジニアとして働いていると、日々いろんな課題に向き合います。システムの不具合に頭を悩ませたり、クライアントの要求に応えようと奔走したり、時には自分のキャパシティを越えた仕事量に圧倒されることもあります。そんな中で、つくづく感じるのは、システムを開発することと、チームを構築することや、自分の成長に向けた働き方も同じように「最適化」していくべきだということ。
リファクタリングとは、システムのコードを改善する作業です。無駄な部分を削除したり、より効率的にしたりすることで、システムを快適に、かつ長期的に運用できるようにする作業。実は、この“リファクタリング”の考え方が、チームや仕事の進め方にも役立つと最近強く思っています。
たとえば、ある時、チーム内で情報の伝達方法に無駄が多いことに気づきました。毎回のミーティングで細かい進捗報告をし合っていたり、同じ情報を何度も繰り返して共有したり。これ、システムの「無駄なコード」を見直す作業と同じだな、と感じたんです。
そこで、チームの進行管理を見直して、ツールを使って情報を一元化することにしました。これで、報告は効率的になり、余分なやり取りも減り、さらにメンバーが自分のタスクに集中できるようになったんです。この「リファクタリング」の結果、チームの生産性が向上し、互いの理解が深まるようになったのは、本当に大きな成果でした。
また、自分自身の働き方についても考え直してみました。システム開発の仕事はどうしても締切に追われることが多いですが、常に忙しい状態が続くと、思考が浅くなり、効率も落ちてしまいます。そこで、意識的に「リファクタリング」をしてみたんです。毎日のスケジュールを見直し、無駄な会議を減らして、集中できる時間を確保するようにした結果、アウトプットの質が向上しました。システム開発も、自分自身の成長も、どこか似ている部分があると感じています。
システムもチームも人も、時間と共に膨らみ、複雑になっていきます。最初はうまく動いていたものが、段々と遅くなり、もしくは誤動作を起こしてしまう。それを放置せず、定期的にリファクタリングすることで、長期的な成長と持続可能性を保つことができるんだと思います。実は、こうした「定期的な見直し」「無駄の削減」こそが、持続可能な成長を支える大きな要素だと感じています。
仕事でも、チームの構築でも、自分自身のキャリアでも、リファクタリングが必要だということを痛感する日々。“最適化”の考え方を意識して行動することで、より良い環境と、より効率的な成果を手に入れることができるんですよね。
これからも、システム開発だけでなく、自分自身とチームのリファクタリングを意識しながら、よりよい成果を出せるように努めていきます。システムも人も、最適化していけば、もっと面白くなる。そう信じています。