【本田教之】エンジニアとして生きること、そして人として成長すること
Photo by Pulkit Pithva on Unsplash
エンジニアという仕事が教えてくれるもの
こんにちは、本田教之です。
エンジニアとしてのキャリアを積んでいく中で、最も大きな学びは「システム開発のスキル」に限らないということに気づきました。むしろ、それ以上に大切なことがあると感じています。それは、**“人として成長する力”**です。
私がエンジニアの仕事を始めた頃は、ただ「技術を磨きたい」「システムを作りたい」という一心でした。しかし、時が経ち、プロジェクトを進めていくうちに、技術そのものだけでは解決できない問題が山積みだということに気づきました。もっと大きな視点で物事を考えなければ、成功に至らないことを何度も経験しました。
1. コードの向こうに見える人間のドラマ
エンジニアという職業は、コードを書くことが仕事だと思われがちですが、実際にやってみると、コードの向こう側には必ず「人」がいることを強く実感します。クライアント、チームメンバー、エンドユーザー――その一人ひとりが求めること、抱えている課題に共感し、どのように解決できるかを考えることが、エンジニアとしての本当の仕事だと思います。
例えば、あるプロジェクトで、仕様変更が何度も繰り返され、最初の設計からどんどん変わっていきました。最初は「これじゃあ、また無駄に時間がかかる」とフラストレーションを感じましたが、よく考えてみると、その変更はユーザーの生の声を反映した結果であり、ビジネスの成長にとって重要な意味があることに気づきました。
こうした経験を通して、エンジニアとして「何を作るか」より「誰のために作るか」が重要であることを学びました。コードの中に人間ドラマが息づいている――そのことに気づくことができたのは、エンジニアとしてだけでなく、人間として成長した瞬間だと思います。
2. 「正しさ」よりも「共感」を重視する
エンジニアとしてのスキルは確かに大切です。でも、私は「正しさ」だけを追求することに疑問を感じてきました。もちろん、システムが正しく動くことは絶対に必要ですが、それと同じくらい大切なのが「共感力」だと思います。
システム開発の現場では、正しい設計や最適なコードを書くことも重要ですが、それ以上に大切なのは、チームメンバーやクライアントとの「共感」を育てることです。共感があれば、信頼関係が生まれ、協力し合う環境ができ、最終的により良いシステムが生まれます。
「正しさ」を求めすぎてしまうと、人と人との距離が開いてしまうことがありますが、共感を大切にすることで、技術の壁を越えて心が通じ合う瞬間が生まれるのです。
3. 失敗から学ぶ力が、次の成功を生む
エンジニアの仕事は、必ずしもすべてが順調にいくわけではありません。時にはシステムがうまく動かず、納期に間に合わなかったり、想定外の問題に直面したりします。しかし、そこで大事なのは**「どう立ち直るか」**です。
失敗を恐れず、次の挑戦にどう活かすかを考えることが、最終的に大きな成功を生むと信じています。たとえ失敗したとしても、それを「学び」として受け入れ、次に進む力に変えることで、人間としてもエンジニアとしても成長できるのです。
4. エンジニアとして、そして人として大切にしている価値観
私は、自分の人生やキャリアを通じて大切にしている価値観があります。それは、**「人間らしさを失わないこと」**です。
エンジニアとして忙しい日々を送る中で、時には技術的な壁にぶつかることもありますが、常に「人としてどう生きるか」を忘れないようにしています。技術の進化に追われる中で、時には立ち止まって、自分の「人としての成長」を考えることが必要です。そうすることで、エンジニアとしてだけでなく、ひとりの人間として、より豊かな人生を歩むことができると感じています。
エンジニアとしての成長は、技術力だけでなく、人間としての成長があってこそ成り立つ
エンジニアという仕事は、技術的な成長を追求しながら、同時に「人としてどう生きるか」を考えさせられる仕事だと思います。システムのコードを書くという仕事を通じて、より良い社会を作り、人々に役立つものを提供するという使命感を持ち続けることが、私の原動力です。
これからも、エンジニアとして、そして人間として、成長し続けることを大切にしていきます。