求人マーケティングに興味を持ったキッカケ
一番の大きなキッカケは創業70年の地元で愛された駄菓子屋さんが閉店したこと。
このお店は戦後間もない頃から子どもからお年寄りまで幅広い世代に支えられ、おばちゃん1人でお店を切り盛りしてきました。
僕も学校の部活帰りに友人と頻繁に通い、駄菓子を食べながら雑談するのが楽しみでした。おばちゃんから作り立ての唐揚げをご馳走してもらったこともあり、昔ながらの温もりを感じられる貴重な憩いの場でした。
現在、うまい棒は15円ですが、当時は10円で食べられました。大好きなコーンポタージュ味を買ってバリバリ食べて、1本じゃ足りないので追加で購入。シゲキックスやイカ焼きも好物でした。駄菓子を食べ過ぎて夕食が捗らなかったこともありました(笑)
そんな僕の青春の一部でもある駄菓子屋さん。突然の知らせが届きました。
閉店します
新聞に掲載されるほど僕の中で衝撃でした。
企業の生存確率は、設立して3年で65%、10年で6.3%、20年で0.39%、30年経つと0.025%といわれています。 つまり、創業から10年で9割近くの会社が廃業し、 創業から30年経つと、99%を超える会社が存続できないことになります。
そんな厳しい状況でも、その駄菓子屋さんはたった1人のおばちゃんが半世紀に渡って切り盛りしてきたわけですから、その秀逸さが伺えます。
閉店理由は「近隣の取引先がなくなったから」とありましたが、それよりももっと深刻なことが新聞に記載してありました。
忙しくて、忙しくて、自由がなかった
この言葉を聞いた時、僕は胸が苦しくなりました。今まで何度もお店に通いましたが、いつもおばちゃんが笑顔で快く接してくださいましたし、僕が見た感じ「陽気なおばちゃん」という印象でした。
でも、笑顔の裏には誰にも言えない葛藤があったのかも知れません。仕入れ、店頭販売(BtoC)、保育園・幼稚園販売(BtoB?)、売上管理、確定申告など、全て自分1人で業務をこなしていくわけです。お店の定休日が日曜だけだったので週休1日です。
客として通っていた時は全く意識していませんでしたが、改めてみれば過酷な労働環境だったと思います。それを半世紀に渡って続けてきたのですから、心身的にも限界があったのかも知れません。
金が足りない、人が足りない
ほとんどの企業がこれらの問題を抱えますが、経営が回りだすと今度は人手が足りなくなります。
おばちゃんが今後も1人でやっていきたかったのか、組織的にやっていきたかったのか、お店を存続させたかったのか不明ですが、もし、おばちゃんにスタッフを雇うという選択肢があったら?
少なくとも1人でもスタッフを雇うことができれば店主の負担を分散できたのではないか?
閉店した今になって「自分に出来たことはなかったか?」後悔のようなものを感じました。
そこから、いい企業が持続、成長していけるよう、求人の分野でマーケティングを活用して貢献していきたい、こう思うようになりました。
WEBマーケティングの自営業として10年間活動してきましたが、おばちゃんと比べたらまだまだ足元にも及ばないので、日々精進あるのみです。