経理12年の私が、バックオフィスDXを教える側に回りたい理由
経理の仕事は、単に数字を入力する仕事ではありません。
入金を確認する。仕訳を切る。CSVを作る。ネットバンキングで処理する。月次や決算に向けて数字を整理する。一つひとつの作業は地味ですが、その裏側には必ず「なぜこの処理が必要なのか」「どこでミスが起きやすいのか」「どうすれば次の人が迷わず作業できるのか」という実務上の判断があります。
私は防衛省共済組合で約12年間、会計・出納・資金管理業務に携わってきました。日々300件を超える入金情報の集計や、資金移動に関するCSV作成、決算取りまとめ、電子帳簿保存法対応など、バックオフィスの現場で多くの定型業務と向き合ってきました。
その中で強く感じたのは、経理業務の負担は「作業量」だけでなく、「仕組みが整理されていないこと」からも生まれるということです。
たとえば、毎日発生する入金集計も、最初は手作業で確認する部分が多く、担当者の注意力に頼る場面がありました。そこでExcel VBAを使って集計処理を自動化し、確認負担と入力ミスを減らしました。また、資金移動に関するCSV作成業務では、最大500件規模の処理を一括化し、作業時間を大幅に短縮しました。
こうした経験を通じて、私は「経理は根性で回すものではなく、仕組みで楽にできる仕事」だと考えるようになりました。
その後、小売企業の事業推進部門では、売上・割引率を記録した約300万行のCSVデータを統合し、商品別の傾向分析や可視化にも取り組みました。数字を集めるだけではなく、現場の人が見て判断しやすい形に整えること。その重要性を改めて実感しました。
現在は合同会社リベルダードを通じて、会計・IT・生成AIを組み合わせた業務改善支援やWebアプリ開発、記事制作に取り組んでいます。あわせてKADOKAWAドワンゴ情報工科学院でIT・プログラミングを学び、実務経験をより再現性のある教材・ツール・研修コンテンツに落とし込む力を磨いています。
私がこれから取り組みたいのは、単なる操作説明ではありません。
freeeなどのクラウド会計ソフトも、Excel VBAも、生成AIも、使い方だけを覚えれば十分というものではないと思っています。大切なのは、実務の中で「どの業務を改善したいのか」「どこでミスが起きているのか」「どの作業を自動化すれば効果が大きいのか」を整理することです。
そのうえで、ツールの使い方を実務の流れに結びつけて伝える。これが、バックオフィスDXの研修や教材づくりに必要な視点だと考えています。
経理担当者や中小企業のバックオフィス担当者の中には、ITやDXという言葉に苦手意識を持つ方も少なくありません。だからこそ、現場の言葉で説明できる人が必要です。
私は、会計実務の現場でつまずき、改善し、仕組み化してきた経験があります。その経験をもとに、経理やバックオフィス業務に関わる人が「自分でも改善できそうだ」と思える研修・教材づくりに関わっていきたいです。
バックオフィスの仕事は、会社を支える大事な仕事です。
その仕事を、もっとわかりやすく、もっと楽に、もっと前向きにできるようにする。
私はそのために、経理実務・業務改善・IT活用をつなぐ仕事をしていきたいと考えています。