【一流の考え方】自分の軸を貫くこと・後編

今回も『白洲次郎　一流の条件』をご紹介します。

白洲次郎と言えば、戦後の日本国憲法に制定に関わり「GHQに唯一NOと言った男」としても知られています。
その生き方は、時代が変わった今も、多くの人を魅了し続けています。

本音で付き合う

白洲次郎は「本当の友情は腹を割り合った仲にのみ生まれる。相手が好きそうなことばかり言って一時的に喜ばせ、してやったりと満足するのは浅はかな極みである」と語っています。

僕も同じように考えています。
本当に信頼関係を築くためには、言うべきことを率直に伝えることが不可欠です。
商談の場でも、いかに率直な意見を引き出すかを意識しながら仕事に取り組んでいきます。

白洲次郎は、イギリス留学時に英国貴族の振る舞いの基本を学びました。
その基本とは、どんな立場の人にも公平に接することだそうです。
相手が使用人であっても子供であっても、同じように丁寧な挨拶をすることが大切だとされています。

僕も、多くの方とお会いする中で、どんな場面でも一貫して礼儀を大切にしています。
肩書きや利害関係に左右されることなく、相手を一人の人間として尊重する姿勢を持ち続けたいと思います。

元帝国ホテル社長の犬丸一郎が社長就任を控えていた際に「地位が上がるほど、役得ではなく役損が増えることを覚えておけ」と助言したそうです。
これは、地位が上がるほど私欲を捨て、守るべきものが増えるという意味だと解釈できます。

僕も仕事をする際、いかに相手のお役に立てるかを常に考えています。
その結果、一人でも多くの方が夢にワクワクし、新たな一歩を踏み出すきっかけを作れたらと思っています。

白洲次郎の言葉には、信頼関係を築くこと、公平な態度を持つこと、そして地位に伴う責任を自覚することの重要性が込められています。

僕も仕事や日々の交流を通じて、本音で向き合い、礼儀を大切にしながら、より多くの方の力になれるよう努めていきます。
自分自身の行動が、周囲の人々にとって前向きな影響を与えられるよう心掛けたいと思います。

それでは今日はこのへんで。

住谷知厚（すみたにともひろ）

◆白洲次郎一流の条件

【一流の考え方】自分の軸を貫くこと・後編

SUMITANI　TOMOHIRO