「信頼される構造をつくる」私の原点。
「コーチングって何ですか?」から始まった、私の“構造設計”の原点
事務職・秘書職として16年間、私は「後ろにいて、ちゃんと届くこと」に力を尽くしてきました。
チームの誰かがスムーズに動けるように。
混乱が起きないように空気を整え、対話を繋ぐことに尽力してきました。
一方で、週末はアーティストとして活動していました。
グループ展やデザインフェスタへの出展、デザインサロンのイベント参加。
“表現すること”と“人と関わること”を、誰に言われるでもなく続けてきたのです。
そんなある日、グループ展のなかで行った、お絵描きイベントに参加してくれた親子との出来事が、
今の私のブランド支援の根幹をつくる「原点」になりました。
不登校の中学生の女の子。そのお母さんの一言が、すべての始まりだった
イベントに参加されたのは、
不登校の中学生の女の子とそのお母さん。
お母さんは開口一番、私に深く頭を下げてこう言いました。
「娘を、どうかよろしくお願いします。」
私は驚きました。
その時点で、私はまだ「ブランディング」も「コーチング」も行っておらず、
ただ目の前の子と、お絵描きで楽しい時間を過ごしたいと願っていただけでした。
「届かせる」には、構造が必要だと知った
イベント後、その親子から正式にコーチングの依頼を受けました。
私は戸惑いながらも、「対話」と「傾聴」を重ね、
彼女の中にある“わずかな自信の種”を見つけ出していきました。
必要に応じて医療的支援に橋渡しも行い、
彼女の人生が少しだけ動き出すきっかけをつくることができました。
この出来事は、私にとって大きな気づきとなりました。
「ただ思いをぶつけるだけでは、届かない」
「信頼されるには、構造が必要だ」
私はその後、ブランド支援というフィールドに軸足を移していきました。
ブランド支援=構造設計×信頼構築
私のブランド支援は、MVV設計や言語設計だけにとどまりません。
“誰に・どのように届けるか”を見定め、
空気を整え、問いを深め、相手の言葉を引き出し、社会との接点を設計する。
そんな仕事をしています。
それは、「信頼される構造をつくる」仕事。
事務職・秘書職時代に培った目配りと構造設計、
アーティスト活動で培った表現力と対話力、
その両方が、今の私を支えています。
これからも、静かに“届かせる”人でありたい
私は今秋、コーチの資格を取得予定です。
対話の精度をさらに高め、言葉にならない声にも、しっかり耳を傾けられるように。
ブランドも、サービスも、価値観も、
“届く構造”がなければ、社会の中で存在できない。
だから私はこれからも、
目立たなくても、静かに、
“ちゃんと届く構造”をつくる人でありたいと思います。