安定した自動車メーカーから、未経験で起業。マーケティング・営業に挑戦。
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1. なぜ安定を手放したのか?
私は新卒で自動車メーカーに入社し、エンジニアとして働いていました。技術者としてのやりがいは確かにありましたし、何より「大企業に勤める安定感」がありました。給料も良く、福利厚生も充実。周りから見れば、何の不満もないキャリアだったかもしれません。
しかし、心のどこかで「このままでいいのか?」という疑問が拭えませんでした。同じ職場で定年まで勤め上げる未来を想像すると、どこか窮屈に感じたのです。
「このまま40代、50代を迎えたとき、本当に後悔しないのか?」
そう考えたとき、答えは明確でした。もっと自由に、もっと自分の可能性を広げられる環境に飛び込みたい。そう思い始めたのです。
2. 周りを見渡し見えた「もう一つの可能性」
2021年、当時副業としていろんなものが流行っていましたが、WEBマーケティングという存在を改めて認知しました。しかし、当初は「マーケティングって何?」というレベル。営業経験もゼロ、ライティングも未経験。そんな状態からのスタート。
それでも、コツコツと学び、試行錯誤を重ねる中で、徐々に成果が出始めました。特に、データ分析やロジカルシンキングといった「技術者ならではの思考」がマーケティングに活かせることに気づいたのです。
3. 未知の領域への挑戦
会社員の肩書きを捨てるのは怖かったです。特に営業経験がゼロだったため、「どうやって仕事を取るのか?」という不安が常につきまとっていました。
それでも、「やるしかない」と覚悟を決め、ゼロから営業を学び始めました。
結果として、ROAS(広告費対効果)500%超えの案件を連発し、年間2000万円の売り上げを達成するまでに至りました。
4. 挫折と成長。マーケティング・営業のリアル
でも、最初の半年は、まったく案件が取れませんでした。商談をしても、契約に至らない日々。
「自分には営業の才能がないのか?」と落ち込むこともありました。
しかし、そこで「売れるとは何か?」を徹底的に研究しました。
顧客理解、商品理解、心理学、セールスライティングを学び、実践に実践を重ねました。
また、単に「売る」ことではなく、「相手の課題を解決する」ことにフォーカスするようにしました。
すると、少しずつクライアントの売上が伸び、信頼を得られるようになりました。その結果、案件が途切れなくなるまでに成長することができたのです。
5. 会社員時代と比べて感じる「自由と責任」
収入は会社員時代の何倍にもなりました。しかし、それと同時に「すべて自己責任」というプレッシャーもあります。
会社員時代は、毎月決まった給料がもらえる安心感がありました。しかし、独立すると「何もしなければゼロ」という現実と向き合わなければなりません。
一方で、時間の自由が手に入りました。
やりたいことに全力で挑戦できる環境は、何にも代えがたい魅力です。
「安定した会社員か?自由な起業家か?」どちらが良いかは人それぞれですが、私は「自分で選択できる自由」を手に入れたことに満足しています。
6. これから挑戦したいこと
これからは、自分自身の経験を活かし、「営業が苦手な人でも売れる仕組み」を作るサポートをしていきたいと考えています。
特に、
- 「売れる言葉の作り方」
- 「クライアントの課題を見つける力」
- 「マーケティングと営業の組み合わせ方」
- 「未経験からでもビジネスを軌道に乗せる方法」
これらを体系的に学べる環境を作りたいと思っています。
「挑戦する人を増やすこと」——
それが、今の私のミッションです。
最後に
会社員を辞めて起業するのは、決して簡単な道ではありません。でも、「やらずに後悔するより、やって後悔したい」と思えたからこそ、私はこの道を選びました。結果として、大きな収入を得ることができましたが、安定はしていません。そして独立して改めてわかる、会社員のありがたさもあるんです。何が正解などということはありません。
私自身、実は一人ではできない仕事の規模を考えると、会社員として、多くの人と何かを成し遂げたいと思ったり、もう一度何かにチャレンジしたいなという気持ちもあります。
もし、今「現状にモヤモヤしている」のであれば、転職でも、副業でも、起業でもなにか一歩踏み出してみるのもアリかもしれません。
私の経験が、誰かの背中を押すきっかけになれば嬉しいです。