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経歴だけを見てのスカウトメッセージは要らない!「障がい者」という理由で選考が受けらない現実

Photo by Marvin Meyer on Unsplash

お願いだから、経歴だけを見て、スカウトのメッセージを送るのを辞めてほしいということを伝えたくて、これを書きます。


私は今、障がい福祉サービスの1つである「就労移行支援」を行う事業所に通所して、その事業所のスタッフや相談支援専門員のサポートを受けながら、就職活動をしています。

「就労移行支援」とは、障がいがある方の社会参加をサポートする国の支援制度に「障害者総合支援法」という法律があり、就労移行支援はその法律に基づく就労支援サービスの1つです。
一般企業への就職を目指す障がいのある人を対象に、就労移行支援を行う事業所に通いながら、就職するために必要な知識やスキルを身に付けるワークショップや企業実習、就職活動のサポート、就職後の職場への定着支援などを行います。


私は、2020年6月にうつ病である診断を受け、精神障害福祉手帳3級を保持しています。
現在は、通院や服薬治療のおかげ心身ともに安定し、社会復帰を目指して就職活動を行っています。

前職は、主にweb業界で約8年間、webディレクターとして顧客と折衝しながら制作案件の進行管理、フロントエンドエンジニアとしてwebサイトのコーディングやwordpressやECサイトの構築、webマーケティングの1つであるSEO対策など、様々な業務を経験することができました。
ブランクはありますが、前職のweb業界で培った知識や技術はもちろん、その過程で養った問題解決能力を活かして、障がいをオープンにしての一般就労を目指しているところです。


就職活動をする中で、いくつかの求人サイトに登録しています。
特に、前職がweb業界で仕事をしていたということもあり、web業界の強い求人サイトを利用しています。

大変ありがたいことに、求人サイトでいくつもの企業からスカウトのメッセージをいただきます。
でも、多くの企業の採用担当者が見てくれているのは、私の経歴だけです。


お願いだから、経歴だけを見て、スカウトのメッセージを送るのを辞めてほしいのです。
経歴だけでなく、その人の希望する勤務地や働き方などの条件なども全て見てほしいです。


各求人サイトの備考欄や希望条件に、私の障がいや手帳のこと、就労移行支援という障がい福祉サービスを利用していること、障がいをオープンにして就労したいこと、それら全てを包み隠さず、経歴と同様に求人サイトに書いています。
スカウトのメッセージを送るなら、経歴だけではなく、その人の全てをきちんと見てほしいのです。


私は、スカウトをいただいた企業のメッセージは、全て読みます。
読んだ後に必ずすることは、その企業の採用担当者の方に、私の障がいや手帳のことを伝え、それでも選考の機会いただけるのかを確認することです。

すると、そこから何も連絡を返してくれない企業が5割、障がいを理由に選考の機会をいただくことなくお断りされるのが4割です。
残り1割にも満たない企業は、書類選考やカジュアル面談などの選考機会をいただくことができます。
約9割の企業は、最初から選考の機会を設けてくれないのが現実です。
私からすれば、「そちらから声をかけてきて、ご不明な点があればご連絡くださいとあるのに無視ですか!」、「私のプロフィールやレジュメなどを見て、本当にメッセージをくれているの?」と思います。


求職者である私からすれば、経歴だけで判断せずに、求人サイトに書いてあることの全てをきちんと確認してから、メッセージを送ってきてほしいです。
また、障がいを馬鹿にするような対応をやめてほしいと本当に思います。