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自分が誰なのか?皆さんちゃんと伝えられますか?~「転職するってなんなんだろう?」たくさんのエンジニアさんの転職の相談を受けて思う事

Photo by Joshua Earle on Unsplash

こんにちはアウスタの大谷です。Davidです。

これから時々Wantedlyに、転職エージェント、特に20代~30代のエンジニアさんの転職に関わってきた経験を4回~5回にわけて、ぽつぽつ書いていこうと思います。

初回は、転職にあたっての心構えでした。


二回目は「自分が誰なのか?」というところを書いてみようと思います。

年間200人程度の転職に関わらせてもらい、様々な転職パターンを見せていただいてます。
多くの人は、言葉を選ばないと、自分とは何かの掘り下げをあまりしていないように見えます。

自分を掘り下げることなんか、日常生活では確かにあまりやらないし、なんならなんか怪しい感じがすると思います。「自分探しをしてるんだ!」とか日常で言われるとちょっとビビります。

でもですね、転職にあたって、自分が誰なのか、何ができるのかはすごく大事だなと実感しています。
転職に関わって最初の成功体験は、転職希望の方の職務経歴を一緒にまとめたところから始まったからです。もちろんその人はほぼ希望のところに行けました。

スキルを上げたり、企業研究をしたり、精神論を唱えたり、見栄えを良くしたり、なんかの修行をして霊験あらたかになったりとかまーいろいろやれることはあるんだと思います。

それもよいかと思うのですが、その前に「自分は誰なのか?」と言う問いを整理しておくことはよいことだと思います。転職では、自己評価の結果を、他者に再評価されるということになります。
先方が「ごめんね」ということを覆すのは大変難しいことです。「なんでわかってもらえないんだ」という気持ちはよくわかります。僕もそう思っていました。
もしかしたら、その「ごめんね」を誘発したのは、ただ売り込み方がへたくそだったということもあるかと思います。もちろん、全然転職先にメリットがないと明白な場合もありますが。

売り込み方が下手なのは、転職はほとんどの人が初心者か2回目とかなので、しょうがないところです。
しかし、その失敗は、少しのことで発生可能性が少なくなると思います。
それが「自分とは誰なのか?」を事前に考えておくことなのだと思っています。

自分のことを、皆さん実はよく知らないことが多いです。職務経歴を実際に書いてみるとわかると思います。仕事でまじめにやってきたことを文章化するのが非常に大変で、事細かに仕事のことを思い出すのが多くの人は苦痛なのです。

そこで出来上がるものは、まーこんなものかということが多いのではないでしょうか。
※最近の人の職務経歴書はかなりレベルが上がっていると実感してたりはします

良く見せるというよりも、「やってきたことをきちんと説明できること」が最重要だと思っています。
それができると、「やってきたことをよりよく見せる」ことができるのだと思います。

自分が誰なのか?

やってきたことをきちんと説明する 

説明したものを理解してもらえる

評価されるべきところが、適正に近い状態で評価される

逆に考えればわかりやすいと思いますが、そもそも、評価されたいなら、その前に理解される必要があり、理解されるためにはキチンと説明する必要があり、説明するためには自分を知っていないければならないのです。
だから、最初の最初に、「自分とは誰なのか?」を考える必要があるのです。

この「自分は誰なのか?」ということは、「自分の自己評価を、第三者から見た冷静な視点」なのかもしれません。

長くなってしまいましたが、転職に際して(転職だけではないと思いますが)、初めに「自分とは誰なのか?」をきちんと説明できるようにするため、「自分とは誰なのか?」を考え始めることが必要だと言いたいのです。

せっかくよいものを持っているのに、コミュニケーションミスで理解されないというのはもったいない。
みんな評価されるところが必ずあるのです。