大学卒業後、中国の大学院へ進学し、現地のホテルで働いていました。
一見すると順調なキャリアに見えるかもしれません。しかし、僕の中にはずっと、「本気でサッカー選手を目指さなかった」という後悔が残っていました。
このまま挑戦しないまま人生を終えたくない。
そう思い、今の環境を離れてドイツへ渡りました。現地のサッカークラブに直接交渉し、月給300ユーロで選手としてプレーすることになりました。
生活にはほとんど余裕がなく、自分が借りていた部屋のソファを、旅行者に1泊10ユーロで貸していました。これが、僕にとって初めてのAirbnbとの出会いです。
帰国後、ドイツで経験したAirbnbを日本でもやってみたいと思い、新宿に自分で部屋を一室借り、民泊を始めました。
最初の一室は順調に売上が立ち、「もう一室増やしたい」と考えるようになりました。しかし、当時の僕には、新たに物件を借りるためのお金がありませんでした。
そこで、次の一室を持つための資金をつくろうと始めたのが、民泊施設の清掃事業です。
最初から清掃会社や宿泊施設の運営代行会社をつくろうと思っていたわけではありません。自分にできることから始め、目の前の一室を丁寧に清掃し、オーナー様や宿泊するゲストに向き合い続けました。
その積み重ねによって、清掃だけでなく、宿泊施設の立ち上げや運営全体も任せていただくようになりました。
新宿の一室から始まった挑戦は、現在、株式会社PQDとして全国約600室の宿泊施設を運営する事業へと広がっています。
僕が事業を通じて実現したいのは、単に会社を大きくすることだけではありません。
サッカーに挑戦しなかった後悔と、そこから一歩を踏み出した経験があるからこそ、僕は「人の可能性を潰さない会社をつくりたい」と考えています。
挑戦したい人が、過去や環境を理由に諦めなくていい場所をつくること。働く仲間一人ひとりが、自分の可能性を広げ、仕事を通じて成長し、経済的にも精神的にも豊かになっていくこと。
そして、オーナー様、宿泊するゲスト、現場を支えてくださるパートナー、地域の方々など、僕たちと関わるすべての人に新たな価値を届けていくこと。
その想いを言葉にしたのが、PQDの経営理念である、
「人の可能性を広げ、物心両面の豊かさを創造し、社会の発展に貢献する」
です。
新宿の一室から始まった小さな挑戦を、より多くの人の可能性と豊かさにつながる事業へ育てていく。
それが、僕がPQDを経営する理由です。