都心と地方、企業と人をつなぐために――私が起業を選んだ理由
紹介×採用代行×キャリア開発を“一体で”。広島から橋渡しに挑みます。
みなさん、はじめまして。目をとめていただき、ありがとうございます。
この記事は、note(2025年9月22日)執筆分 の記事になります。
”公務員から民間企業(人材業界)へのキャリアチェンジ、東京から地元広島へのUターン”と、人生の転機を繰り返してきましたが、この度、起業することをご報告いたします。
選び直すたびに怖さもあったけれど、その度に見える景色が変わっていきました。
「こんな人生もあるんだな」と、どこか読んでいただいた方の背中をそっと押せたら嬉しいです。
私は起業する側の人間じゃないと思っていた
私は、公務員生活を終えてから、8年ほど人材紹介でコンサルタントをしていました。いつしか芽生えた「会社の看板ではなく、自分の力を高めて、プロのコンサルになりたい」という気持ちをもってやってきましたが、起業をしたいと思ったことは、一度もありませんでした。
なぜなら、起業家とは、私とは違う、特別な人たちだと思っていたからです。周囲には、起業をする人や起業を目指す人もおりましたが、どこか、自分とは違う人、別世界の人たちだと思っていました。
また、私のことをご存じの方には周知の事実なのですが…バックオフィス業務が得意ではない自覚、人見知りな性格もあり、起業には向いていないと思っていました。
そんな私が起業を考えるきっかけ
そんな私がなぜ起業を考えたのか。
きっかけとして、とくに大きかったのが3年前の広島Uターンです。
Uターンを意識したのは、東京で働いていた時に、広島の企業とご縁があったこと。長いこと採用が出来ていなかったポジションで、関東在住の方を採用決定いただき、とても喜んでいただきました。
この経験がきっかけで、「私は広島の人間で、広島のことをよく知っていることが強みになるかもしれない。それならば、地元が活性化し、地方創生につながるような支援をしていきたい」と考えるようになりました。
ちょうど、プライベートでも人生について悩むことがあり、「どうして、順風満帆の思い通りの人生にならないのか?」「私は、ここに存在する意味はあるのだろうか?」を自問自答していた時期でもありました。
しかし、東京から離れるということは、「ビジネスの中心から離れる=都落ちになるのでは?」「バリキャリになって人生逆転するぞといっていたのに、そこに反しないのか?」という、自分のプライドとのせめぎあいもありました。
でも・・・
・薄皮の脱皮かもしれないけど自分は変わりたい。前を向きたい。
・周りと比較するのはやめて、自分らしく生きてもいいと思いたい。
・そして、キャリアに悩む方々の背中をそっと押してあげられる人になりたい。
そうした入れ混じる想いをもってUターンし、この秋でちょうど3年を迎えます。
転機から見えた「起業」のきっかけ~「地方×人材紹介」で見えてきたこと~
「人材紹介」のビジネスは、企業側の経営課題や事業課題を伺い、解決しうる人材をご紹介し、採用を支援するビジネスです。
広島で挑戦したかった「仕事で叶えたかった想い」とは、人材紹介を通じ、地元が活性化し、地方創生につながるような支援をしていきたいというものでした。広島県は人口流出ワースト県を更新しているということもあり、微力ながら力になりたい、という想いがありました。
「どうして人材を採用したいのですか?」と地方の中小企業と商談しながらお聞きすると、「人材を採用したい」以上に、いろんな人材や組織にまつわる課題を伺ったり、実際に感じることが多かったです。
例えば
■企業内で、採用業務に従事する選任人材がいない
■オペレーションの問題で、候補者の意欲が下がってしまう
■中途の採用活動自体が久しぶりで、最新の労働関係法規に遠ざかっている
■求める⼈材がわからない。何年にも渡り採用が出来ていない。
■外部人材の採用ではなく、社内内部の底上げが急務。人材育成や教育に力を入れたい。
■古いマネジメントスタイルからの脱却と、人材が輝き評価される環境づくりが急務
など。
いつしか、こうした課題に対して、採用だけでなく、地方や中小企業に向けた「人材や組織にまつわる課題解決のサポート」がしたいと思うようになりました。それができれば、もっと地方の活性化の役に立てるのでは?やりたい!そう思ったんです。
これが結果的に、Uターンをして見つかった2つ目の転機につながりました。
目指したいことを実現するために
私は、自分にできることを、微力でも、手の届く範囲で、個人の方が前向きに自分らしく生きるお手伝いや、変化の激しい時代に企業力が向上するお手伝いがしたい。
具体的には、下記を行いたいと思っています。
・「外部人材の採用」×「キャリア開発や教育」×「企業組織へのサポート」を一体で提供したい。
・「転職の点」と「人」をつなぎ、都心と地方、企業と人の「橋渡し」をしたい。
・ゆくゆくは、地元に戻りたいと思っている若手の方含め、地方で挑戦する人を後押しできるような、取り組みを作りたい。
これらを実現するためには、転職ではなく、提供できる器が必要だと腹落ちしました。
その器を、自分でつくろう。そう思って、舵を切りました。
小さな会社が、世の中に与えるインパクトは小さいかもしれない。でも、できる範囲で、ひとつずつ課題解決をしていきたい。
起業は「拡大」を急ぐためではありません。
やりたいことと出来ることに精一杯向き合い、再現性のある価値を届けるための器として、スモール起業を選びました。
いま思うこと
会社の名前を決める、事業を決める、登記の手続き、日々の経理業務、法務、HPの作成、などなど。サラリーマン時代とは違い、自分で決め、自分で責任を負う日々です。もちろん不安もあります。
でも、沢山の方々との出会い、Uターンがくれた気付きや挑戦の機会、これまでの転機をくぐってきたからこそ決断した「起業」ということ。
なんだか、ようやく、私の居場所やできることを見つけられたような、そんな気持ちです。これからも、前を向いて、船を漕いでいきたいと思います。
最後まで、ご一読いただき有難うございました。
次回のnoteでは、キャリアにまつわる仕事をしている「私のキャリア」について、自己紹介として執筆したいと思っています。
これからも、どうぞよろしくお願いいたします。
※次のブログ「私の自己紹介〜いまの私をつくった転機の積み重ね〜」はこちらです。