私たち株式会社高橋楠(Takahashikusu)は、包丁の町・大阪の堺で1917年から刃物の製造卸業を営んでいる会社です。
■堺打刃物について■
堺の和包丁は分業制でつくられており、鍛冶職人・刃付職人・柄付職人はそれぞれ代々伝統の技術を継承しています。
そうした堺刃物の特徴は、片刃であること、打刃物であることです。「片刃」であるがゆえに、その卓越した切れ味で、食材の旨味や風味を最大限に引き出します。また、何度も叩くことに名が由来する「打刃物」は、叩いて鋼の分子を細かくすることで欠けにくくなり、しなやかに粘り、切れ味が長く続くのです。
■事業概要■
・刃物の製造
市場の刃物店様や市街の金物店・小売店様のご依頼にもとづき、刃物の製作を行っています。ここ数年は自社ブランドのブランディングにも力を入れています。
・自社ブランドの展開
お客様のご要望に応じたオリジナルブランド製作のほか、「一刀斎虎徹」や「sen」という自社ブランド製品も展開しています。特にsenは2021年にフランスで始まった海外に特化した弊社ブランドです。
・刃物の卸販売
岐阜県関市・福井県越前市(武生)・新潟県燕市/三条市・高知県土佐市など、日本の刃物有名産地の職人、メーカーと直接取り引きのうえ、和包丁・洋包丁もトータルで卸販売をしています。
お客様のご要望により、当社の銘を入れたり、柄を付け替えたりすることもあります。
■実績と成長性■
四代目の現代表が始めた海外展開も波に乗っており、売り上げは順調に伸びています。
自社ブランドの海外売り上げ比率も高く、韓国・台湾・中国・ヨーロッパ・アメリカ・カナダ・オーストラリアなど、世界各国・地域で好評を博しています。
■今後の展望■
新型コロナの影響で一時中断を余儀なくされたものの、2023年の社屋移転と工房竣工を弾みに、刃付の内製化も始まりました。これから鍛冶・刃付・柄付の全プロセス内製化を図ります。
2025年内に鍛冶部門の内製化を終わらせて、この先3~5年で2~3名を採用できればと考えています。刃付師も同数程度の仲間を迎え入れて、製作体制をしっかりとつくり上げていきます。
販売領域においてはバイヤーを採用して、EC事業の立ち上げに挑戦する意向です。