松本 柚香
卒論「透明性錯覚の学習効果」
自分の心の内を実際以上に他人に見抜かれていると錯覚してしまう現象である「透明性錯覚」をテーマに、トランプカードを利用して「実際そんなに見抜かれてないよ」と学ぶ前後で透明性錯覚の度合いが減少するか実験した。 結果、学習の前後で錯覚の度合いは変わらなかったが、今回利用した実験手法が透明性錯覚を図る上で有効であること、緊張が高い人ほど錯覚量が高いことなどの結果を得る。 この卒論研究を通して、「他人はそんなに自分のことを気にしてないよ」ということを改めて実感し、自身もちょっとだけ生きやすくなったように感じる。これ以降、身の回りで人の目を気にしがちな人々にはこの実験の話をするようにしている。