質保証のための達成度評価システムの構築
文科省は大学・大学院の学位プログラム導入を呼び掛けており、筑波大学も数年後には完全に移行する計画をしている。学位プログラム化には大学内部での質保証システムが確立される必要があるが、具体的なシステムの運用はおろか開発や導入も進んでいない。私は、既に独自の質保証システムを運用させているシステム情報工学リスク工学専攻の院生らと共に、全学的に運用可能な簡潔でカスタマイズ可能な制度設計の開発を行っている。このシステムでは、一方的に教員が評価するだけでなく、学生に自省する機会を設けることでPDCFAサイクルを促し、また自身の学内外における活動を評価者である教員に対して的確にアピールすることができる。2015年度は次世代大学教育研究会の国際大会では私たちの活動履歴と全体のシステム設計について、大学教育学会ではシステム運用に用いる具体的なポートフォリオのフォーマットなどについて発表を行う。また2015年度末には学内外に向けてシンポジウムの開催を教員と共に実施した。