生産ラインの設備改善
設備周辺の清掃性と製造効率に課題を抱える製造ラインがあり、オペレーターの時間外労働が常態化していました。また、ラインの調整には経験が必要であり、属人的になっている点が特定のオペレーターにさらに負荷が集中する結果を招いていました。現場の抱える問題点を洗い出すためにまずは現場のオペレーターへのヒアリングと現場観察を実行しました。浮き彫りになった問題点として、ラインの制御方法や機器の仕様に問題がありました。また、ロースキル化を図るためには入れ目管理を自動化する必要があることがわかりました。これらの課題を解決するために、機器更新、制御変更、新規技術導入を計画し、許可を得るために具体的な数字(年間300万円の収益改善、生産効率27%向上)を持ってメリットを説明することで決裁を得ることができました。工事後は予想通りの効果を得ることができ、清掃性と作業性が向上したことでオペレーターからも満足の声が頂けました。また、全社で初めて導入した自動入れ目制御システムも成功したことで、熟練オペレーター並みの入れ目管理を自動で行えるようになり、会社としても大きな収穫を得ることができたプロジェクトとなりました。