Baby Shoes brand "First Shoes"
【背景】 幼少期から靴が好きで特に小学生になってからは誕生日になる度にランニングシューズを買ってもらい、抱きしめながら寝るというほどであった。但し、コレクターではなく、シューズのフォルムがなんとも言えず好きという感じの少年であった。 大学進学時に美術大学への入学も考えたが、予備校で自分の能力が足りないことを痛感。しかし、就職する際に何かクリエイティブなことをしたいと考え、広告代理店に就職。営業職だったため、傍で広告制作するクリエイティブスタッフの作業を見ているうちに、自分の手を動かして何かを創り出したいという思いに駆られる。そんな折に会社の先輩が靴を作れる教室があることを教えてくれ、早速その教室の門を叩くことに。 【アクション】 1998年に表参道の「モゲ・ワークショップ」にて勝見氏に師事。2004年から現在までは、仙川の「関口善大靴工房」の関口氏に師事。合計19年靴作りに携わっている。両教室では、主に革のシューズの製作法を学ぶ。木型の作成、型紙制作、裁断、縫製、釣り込み、圧着までの全ての工程を自身で行うことができる。 また、「足に靴を合わせる」という勝見氏の理念に感銘を受け、快適に歩いたり走ったりするための靴作りを目指し、2002年11月には足と靴の専門技術者を養成するNPO団体「オーソティックスソサエティー」の入門及び基礎コースを修了。2006年から2011年迄の6年間は、適正サイズのシューズ提供とオーダーインソールで快適な走りと歩きを実現するシューズショップ「アスリートクラブ株式会社」のインターンシップ制度を活用し、毎週末店舗に通い、インソールの調整技術、解剖学、運動生理学、生体力学などの知識を学ぶ。 友人に子供が産まれるとベビーシューズを作って贈っていたところ、それがとても喜ばれることに着目し、2014年に贈答用に特化し、機能性と美しさを併せ持った歩き始めに履いてもらうためのベビーシューズ・ブランド「First Shoes」を自ら立ち上げ、オンラインショップでの販売を始める。オールハンドメイドで週末のみの作業となるため、制作個数は限られる(年間50個程)が途切れることなく受注生産をしており、2017年からは制作を委託し、自らはSNSを主とした販売促進に時間を費やしている。 First Shoesホームページ:http://www.first-shoes.com/ 44歳の誕生日に、残りの自分の人生の理念を「快適に走ったり歩いたりしてもらうためのモノやコトを提供する事で、人をハッピーにすること」に定め、今自分が置かれている環境以上にそれが実現できる環境を模索して中。より深い知識と経験の習得のため、2017年4月に、シューフィッター養成認定機関「一般社団法人 足と靴の健康協議会」のプライマリー(入門)コースを修了。