白岡市役所 / 経済学部経済学科
生活困窮者の支援
福祉課で生活保護の担当をしていた際に、あるホームレスの方から相談が来たことがありました。その方は以前別の市町村でも保護を利用していたものの、居住用施設などで暴行を受け、何度も別の市町村の生活保護を転々としている状況でした。さらに、野宿先でも襲撃されるなどして、かなり切羽詰まった状況でした。社会的な居場所すらなく、かなりみじめでつらい思いをされているだろうと思い、どうにかこの状況を打開できないかと考えました。 そこで、早急に保護することはもちろん、生活保護開始後も安心して暮らせるよう、一人部屋で極力トラブルを避けられるような居住施設を探し回ったり、お金の管理の仕方について本人とよく相談したりしました。時には、お金の使い道について本人と意見が食い違ったり、本人が施設でお金を盗まれるというトラブルに見舞われることもありましたが、お金を代わりに管理してもらえるサービスを検討したり、一人暮らしができるように準備を整えたりなど、本人が安心して暮らせるよう努めました。