出野スタジオ
2〜3年次の1年半、地域の課題を地域の人達自身が発見・解決していくプロセスのデザイン・伴走を実践を通して学びました。 私が活動を行なっていた拠点は、「山形県高畠町二井宿地区」という人口約900人・高齢化率30%の集落です。 活動テーマは「二井宿の小中高生が地域で主体的に活動できるようになり、地域に愛着を持つためには何が可能か?」です。 二井宿にある様々な地域の課題の中でも、特に着目した課題は「若者の人口流出」 公共教育機関が小学校しかないこの地区は、子ども達が中学へ進学し、地区外の学校へ 通うことをきっかけに、地域で過ごす時間が大幅に減ってしまいます。 それによって、地域への愛着が薄れ、将来地元に帰るという選択肢が無くなっているのが「若者の人口流出」の大きな原因となっています。 この課題を解決するため「おちゃ子屋」という子ども達の居場所を地域の中に開き、そのおちゃ子屋の中でのつながりを活かして子ども達が中心となって、地域で活動できるようサポートをしてきました。 これをきっかけに、地域の大人に向けて、カフェを子ども達が開くという主体的な活動が生まれたり、高校生に「二井宿のために何かしたい」という声をあげてくれる子が出始めました。