NPO法人ハナラボ
【NPO法人ハナラボ概要】 女子学生のリーダーシップや創造力を育み、未来の社会変革の担い手を生み出すための活動として様々なプログラムを提供。活動の一環として、女子学生向けのキャリア支援サイト「ハナジョブ」を運営。 【要約】 Webサイト「ハナジョブ:先輩インタビュー企画」において、社会でいきいきと働く女性個人にフォーカスし、これまでのキャリア、仕事の楽しさ・やりがい、仕事と家庭の両立の仕方、学生へのメッセージ等を、自身で取材し、記事作成を行い、発信した。 【勤務期間】 2016年5月~2017年3月 大学在学中に学生記者として活動 2017年4月以降 社会人スタッフとして「webマガジンハナジョブ」の運営メンバーとして参加 【活動内容:学生記者】 ●取材先の選定 自分の興味がある企業を数十社ピックアップし、架電やメールで取材依頼の連絡を行う 取材相手は、新規事業を立ち上げた女性、または子育てしながら活躍している女性を依頼。 ●取材 インタビュー内容は、学生時代の過ごし方、入社のきっかけ、これまでのキャリア、現在の仕事内容、仕事の楽しさ・やりがい・喜び・苦労、仕事で心掛けている事・大事にしている事、仕事と家庭の両立の仕方、将来の夢、学生へのメッセージ、社会人の先輩としてのメッセージ、これから同じ職業に就きたいと思っている人へのアドバイスをいただくという構成で行った。 ●記事作成 記事を作成する際は自身でルールを設けた。一つ目は、文字起こしは一日以内に、記事作成は一週間以内に行うこと。インタビューの際の雰囲気や感じた事を忘れないようにするために、記事を作成するまでのスピードにはこだわりを持った。二つ目は、作成した記事は必ず一晩置いて、次の日に音読をして確認すること。頭がリセットされた状態で自身の記事を確認することで修正すべき点が見つけやすくなった。記事作成のスピードと内容の正確さは、NPO法人の中でも評価されるものとなった。 【活動内容:社会人スタッフ】 ●活動希望学生との面談 NPO法人ハナラボにて活動を希望する学生と面談を行い、なぜ活動をしたいのか、どういったパーソナリティなのかコミュニケーションを取りながら、お互いのことを理解した上で活動に参加してもらっている。HPを見ただけではわからない質問などにも回答し、活動への不安を払拭することも目的としている。 ●学生記者養成講座の実施 学生記者として活動する前に、NPO法人ハナラボの活動目的や活動内容、ジェンダーギャップ、記者として求められるライティングとインタビュースキルを学ぶ講座の講師として活動を行なっている。特にジェンダーギャップについては、日本の課題でもあるため、未来を担う女子学生に現状を伝え、悲観するのではなく一緒に未来を変えていこうと明るいメッセージを送っている。 ●インタビューの同席、記事の添削 インタビューに向け、アポ取りから日程調整、事前準備のフォローを行い、社会人として必要なビジネススキルを教えている。また、出来上がった記事を添削し、webマガジンにアップできる状態まで学生記者とスタッフ間で3〜4度ほど記事を修正し、原稿を作り上げる。 ●活動中の学生フォロー 1つの記事を書き終えた後は必ずweb会議を実施し、記事の振り返りと今後の活動を決める。その際に、書いてみたい記事や、インタビューしたい相手などを聞き、「なぜそう思ったのか」問いかけるようにしている。そうすることで自己理解が深まり、就活時に自分の軸ややりたい事を見つけやすく、自信を持って就活に進むことができる学生が増えている。 【この仕事で学んだこと】 女子学生の場合、身近にロールモデルとなる女性が少なく、キャリアビジョンを描きにくかった。女性だから、ライフイベントがあるから、と自分で自分の可能性を潰しているように感じていた。この仕事を通して、学生が知らない仕事や、多様な働き方を伝えることで学生時分から視野と可能性を広げ、キャリアビジョン形成のきっかけとなることを目指した。数々の取材を経験して、自分の考え方や行動次第で、自分の人生は輝くことができるということを学んだ。 また、通常の仕事では担当していないマネジメントのスキル(面談、学生記者活動のフォロー、キャリア相談)を身につけることが出来ている。