マイナーとはプレミアムであるプロジェクト
「京都のマイナーな場所に人の流れをつくる」ことを目的に、【メジャーな観光地の価値 ⇔ メジャーでない周辺の知られざる価値】への人の流れを生み出す仕掛けを実践。 プロジェクトの支援者はより京都の深い部分に詳しい「地域の方々」。より身近な視点で捉えた「知られざる価値」という情報を、ワークショップなど様々な手法を用いて引き出す。そうして集まった情報を、京都により興味を持ち始めている可能性の高い「京都のリピーター(5回以上訪問した経験があり、徒歩や自転車利用を希望する高齢層や外国人)」に発信する。 住民からは「当たり前」であり、「なんてことはない」と思われていたことに対し、メジャーにはない『通っぽさ』を見出し『プレミアム』な価値として提案するのがプロジェクトの大きなテーマとなる。 この活動により、今ある資源を活かした、新たな施設や大がかりなプロモーションを必要としない、持続可能な小さな観光事業の育成が実現される。 具体的な取り組みは、各地区での「まちあるき」など既存のまちづくりに関わる活動に+αの付加価値を生み出す提案と、それらの情報を集めてデータベース化し、広く発信できる方法を考え実現させることである。 例えば、2月上旬に東山区主催のまちあるきイベントとのコラボ企画として「ドキッと再発見 市民の皆さんと作るひがしやま帖」を実施予定。「東山を舞台に印象に残ったこと、気になったことなど、「ドキッ!」と心動かされたことを教えてください」というもので、そのアイデアを基に1枚の紙面をつくるワークショップを行う。集まったアイデアを冊子「ひがしやま帖」として製本し、大阪市主催の全国を対象にした「わたしのマチオモイ帖」という企画展覧会に出展し、広く発信できる機会をつくる。冊子づくりの際は、集まったスポットをめぐるまちあるきツアーや、既存のwebサービスを用いた「おでかけプラン」として発信することを想定し、そのガイドブックとして今後も活用可能にする。 既存のまちづくりに関する活動を、地域の方々が参加して終わるだけのものにせず、感じたことや新たな発見などを共有し合い、自ら発信できるきっかけや場を提供する。