卒業論文
タイトル: 短パルスレーザ光照射による熱弾性効果を用いた振動触覚ディスプレイ 概要: ユーザにアクチュエータを装着させない触覚ディスプレイがバーチャルリアリティの分野に おいて検討されている. しかしその研究の多くは提示する刺激の空間解像度に制限があり, テ クスチャ感などをはじめとした微細な振動が必要な感覚提示が困難であった. 本研究では, 光 吸収性素材を表面に貼り付けた弾性媒体へ短パルスレーザ光を照射することによって起こる 熱弾性効果を刺激提示に利用した触覚ディスプレイを示す. 本手法の特徴は, 解像度が高く微 細な周波数と強度の調節が可能な振動をユーザにアクチュエータを装着させずに提示可能で あること, そしてユーザの指の位置のトラッキングを行うことで, 刺激を提示する際に適切な 位置を取得し, その位置に対してレーザ光をインタラクティブに照射することによって空間的 広がりを持った刺激提示が可能となることにある. 本研究では,刺激提示可能な空間において 振動提示が位置により変化せず一様であることを確認し, さらにレーザ光のパルス幅や周波数 に応じて変化する熱弾性効果による振動刺激の周波数と強度を測定し定量評価した. 使用言語: C++