東京工業大学 / 環境・社会理工学院 建築学系 空気衛生工学専攻
卒業論文「室内における沈着を考慮した濃度減衰法による浮遊粒子状物質の除去性能評価に関する研究」
新型コロナウイルスの流行を社会背景として、室内で発生したウイルスを含む浮遊粒子状物質の時間経過による濃度の変化を条件を変えて測定し、統計分析により室内濃度の予測式を立式した。既存の式(ザイデルの式)より換気回数0.4回/h程度の予測精度の向上を見込めたが、測定項目が多く計算方法も難解なため実用性の乏しさが課題として挙げられる。また、実際のビル管法などによって定められる必要換気回数の制定など活用の段階まで至っていないことも研究の課題であった。