武蔵野美術大学 / デザイン情報学科
新日本睡眠様式 ゼミ研究
武蔵野美術大学デザイン情報学科の長澤忠徳教授のカルチュラル・エンジニアリングゼミを先行した際の作品。カルチュラル・エンジニアリングゼミは「文化」という視点から、時代や流行、生活様式など、観察できる対象としてのデザインの事例を取り上げ、デザインと文化の新しい関係と意味その方法について研究するゼミです。 私は江戸時代にあった箱枕という文化に注目し、その形状や移動性を生かした現代版箱枕を提案しました。文明開化により流入してきた西洋文化、発展した現代の生活機器、また世界で最も長いといわれる日本人の労働時間など日本人の生活サイクルはもとい、睡眠事情は現代日本において大きく変化してきました。そういった現代に生きる日本人の睡眠のあり方を新日本睡眠様式として研究したものです。現代日本人は睡眠場所が寝室だけに限定されていないという傾向があります。家の中であればリビングのソファーや食卓、デスク等、また屋外であれば、通勤の車内や公園などついついうたた寝をしてしまう状況があります。それらを踏まえ、現代版箱枕「夢現(ゆめうつつ)」はさまざまなシュチュエーションに対応する事ができます。