謝謝台湾(謝謝台湾実行委員会)
「謝謝台湾」とは毎年3月に台湾の淡水という場所で行われているイベントで、2012年に2人の日本人留学生によって始められました。台湾にいる日本人留学生が中心となり、2011年に発生した東日本大震災において、200億円を超える義援金をはじめ、多くの物資や応援メッセージなどの心のこもった支援をしてくださった台湾の皆様に対して、感謝の気持ちを伝えるイベントです。 このプロジェクトに参加しようと思った理由は、私は恥ずかしながら留学してから初めて、台湾が日本にたくさんの支援をしてくれていたことを知り、震災当時伝えられなかった気持ちをこのイベントを通して伝えたいと思い参加を決めました。また、自分と同じようにこの事を知らない日本人が他にいるのではないかと思い、もっと多くの日本人に知ってもらいたいという想いと、このイベントを通して台湾の方に東北の魅力も伝えたい!とうい想いもありました。 私は第10回実行委員会で副代表を務めました。他の日本人留学生や現地の台湾人学生と一緒に、イベントの企画から運営までそれぞれ役割を分担して準備を行いました。 私は実行委員会の全体管理を任され、代表のサポートはもちろんのこと、それぞれの役割のチーフと進捗状況を確認し、仕事量のバランスを考え指示を出すことをしていました。常に全体の状況を把握することはとても大変でしたが、全体を見る力と、どうしたら準備がスムースに進むかなどを考える力が付きました。 イベントでは様々な方法で現地の人に感謝の気持ちを伝えます。 ①日本文化を通して伝える 毎年恒例の浴衣の着付け体験と折り鶴体験を行いました。新日である台湾人はとても喜んでくださいます。浴衣の着付けは毎年大人気です。 ②東北の生の声を届ける 初の試みだったのですが、イベント当日に宮城県のいくつかの地域とzoomで中継を繋ぎ、東北から台湾へ感謝の言葉を届けました。宮城県石巻市、閖上町、利府町の皆さまや南三陸町の市長様も協力してくださいました。このzoom中継はコロナ禍ならではのアイディアでした。 ③展示物で伝える 東北地方の復興の様子を写真で展示したり、東北の方々にインタビューしたものをまとめて展示しました。 この年は震災から10年、イベント自体も第10回目という節目の年でもあったため、周りからの期待も大きく、私自身これほど大きなプロジェクトに参加することは初めてだったため、とてもプレッシャーでしたが、他のメンバーや周りの大人の方にも支えられ、イベントは大成功でした。その時の達成感は今までに無いくらいのもので、頑張ってよかったと思えました。また、このプロジェクトを通してたくさんの学びを得ることができました。 この経験から、また謝謝台湾に携わりたいと思い、第11回目も実行委員メンバーとして参加しました。この時私は広報に興味があったため、InstagramやFacebookなどのSNSを通して実行委員会の活動の様子の発信や、イベント当日の展示物作成を担当しました。見ている人に分かりやすく伝えるものを作ることが難しかったのですが、投稿にたくさん反応を貰えた時や、イベントで自分の作った展示物を見てもらえたことがとても嬉しかったです。