第4回おおくまハチドリプロジェクト
東日本大震災で大きな被害にあった福島県大熊町の復興のために、全国の大学生が集まり企画を作っていくプログラム。夏休みのはじめに大熊町を訪れ、帰還困難区域を含む町内の様子を見学した。駅や飲食店があって賑わっている地域がある一方で、車通りは少なく、震災時のままになっている場所もあった。私はそれを見て言葉にできない複雑な気持ちになった。見学の後には、町民の方々にお話を聞く機会があった。前向きな思いを持って挑戦する方が多くいらっしゃったから、私も大熊町のために何かしたい、住民の方々の役に立ちたいと強く思った。現地での活動の最後には3〜5人程度のチームを形成して私たちのチームは360度ビューマップをテーマに立案していくことが決定した。 そして、現地を離れてからは、企業経験のあるメンターと共にオンラインで企画を練っていった。週2回ほどのミーティングの中で、ターゲットや企画内容、ビジネスプランを考えた。大熊町のためになり、ターゲットに刺さるような企画とはどんなものか考えていくと、想像ばかりで話が進み、現実的でかつ面白い企画を考えるのはなかなか難しかった。メンターやサポートの方々には厳しい意見を言われる事もあったが、そのおかげで話し合いの内容がより濃いものになっていき、企画内容が具体化していった。ミーティングに関しては、夜遅くまでやることもあったが、チーム全員が意見を出し合い仲を深めながらできたため、楽しく参加できた。 見学会から約1ヶ月経ったときには、住民の方々の前で考えた企画を発表した。町に強い思いを持ちこれからに期待を抱いている方々が多くいる前で発表するのはとても緊張した。しかし、1ヶ月間のミーティングで真剣に考えてきたことだったから、ステージに立ったときには自信を持って堂々と話すことができた。結果的に賞をもらうことはできなかったけれど、その悔しさがこれから実践していくための原動力になっている。 プロジェクトとしては一旦終了となるが、今後は、現地の協力者とも話し合いをして大熊町に貢献できるようなより良い企画を考え、実践に向けて活動を進めていきたい。