名古屋大学大学院理学研究科 / 物質理学専攻(化学系)
ヴルカヌスインヨーロッパに参加・辞退
私がこれまでに行なった大きな決断は、海外インターンシップの辞退です。私は学部4年の時に、海外留学に挑戦することで自分を取り巻く環境を大きく変え、自分を成長させたいと考えました。そのために、大学院入試や研究で忙しい中、オンライン英会話や、資格試験に取り組みました。その結果、全国で20名ほどしか採用されない難関の海外インターンシッププログラム(ヴルカヌスインヨーロッパ)に採用され、1年間ポルトガルの企業でインターンシップを行うことになりました。しかし感染症の勢いはおさまらず、渡航は何度も延期されました。その間、昼間は研究、夜はヨーロッパの時間に合わせてオンライン留学、という目まぐるしい日々を送りました。やっと手に入れた海外という夢を手放したくないという思いから、無理のあるスケジュールも必死にこなしました。しかし、研究できる時間が限られることで多くの人に迷惑をかけていました。自分だけでは決めなかったため教授と何度も話し合いを重ね、「研究に全力投球する」という代替の目標を立てて、辞退することを決意しました。その後は、悔しさをバネにこれまで以上に朝早くから夜遅くまで研究に取り組みました。すると周りの対応も変化し始め、先輩は積極的にアドバイスをくれるようになり、後輩からは研究に関する質問をされるようになりました。このような経験から私は、環境は自分の行動や決意次第でどこにいても変えられるということを学びました。