専門学校穴吹デザインカレッジ / グラフィックデザイン学科
修了制作 奨励賞
毎年2月に本校で開催される1年の集大成を披露する「デザイン展」に展示した作品です。 本校のデザイン展では、1人につきB1パネル2枚を1年生は手描き、2年生は基本デジタルで制作し、1年生は時間があれば、2年生は必ずグッズも制作します。また、クライアントやコンセプト、グッズのデザイン、テーマに合ったパネルのデザインなども全て自分たちで考えます。 それでは下記で作品の説明をさせていただきます。 ・作品タイトル:Sharkrium〜絶滅危惧種展覧会〜 ・クライアント:動物愛護団体主催の絶滅危惧種に指定されているサメたちを保護している架空の水族館。 ・コンセプト:Sharks of the world. ・2021年デザイン展テーマ:「50/50」 ・パネルデザイン説明:私は今回のデザイン展テーマである「50/50」から「2つに分ける」ということを連想しました。なので1枚目には絶滅危惧度が高いサメ、2枚目には絶滅危惧度が低いサメを描きました。背景が青色なのは海という理由もありますが、文字を目立たせる為です。また、サメをシルエットにした理由は少しでもサメに興味を持って、調べて欲しいという思いと、初めから色や模様が分かってしまったら興味や関心が薄くなってしまうのではないかと思ったからです。下の文字は私が伝えたい言葉を英文にしたものです。 ・ロゴデザイン説明:背景の青色はサメたちを描いている背景色と同じ色を配色しています。そうすることでパネル全体に統一感をもたせました。そして真ん中にいるのは1枚目のパネルの「アカシュモクザメ」というサメです。ハンマーシャークとも呼ばれます。このサメは1番絶滅危惧度が高いサメです。少しでも危機感を感じて欲しいと思いこのサメを配置しました。ロゴの下には水族館名である「Sharkrium」を配置しました。 グッズデザイン説明:絶滅度表とパネルに書いた10種のサメたちの紹介カードと、売店で販売する用のポストカードを制作しました。グッズはデジタルで制作しました。カードには各サメたちの特徴を記入し、裏面にはロゴを配置しました。 この作品に対しての思い:私は幼い頃からサメが大好きで、水族館に行ってもサメブースでは必ず5分〜10分はずっとサメを眺めるたり、サメ映画もテレビだけでなく、レンタル屋さんに行ってDVDを借りるくらい大好きです。そのサメたちが今【シャークフィニング】というもので命を落としていることを知り、この作品を作りました。シャークフィニングというのはサメのヒレ(フラヒレになる部分)だけを捕って海に捨てるという行為です。この行為でたくさんのサメたちの命が捨てられているのがどうしても見過ごせなかったんです。なので、この作品を通して少しでも多くの人に命の大切さや【シャークフィニング】という行為がどれほど酷いものなのかを知って欲しいというのが私の思いです。