夏目光学株式会社 / 取締役常務 (技術本部長/生産本部長)
高効率・高精度回転体型 X 線ミラーの製造技術の開発
理想的な回転楕円ミラーやウォルターミラーが実現できれば、将来的には 10nm レベルの空間分解能をもつ軟 X 線顕微イメージングや軟 X 線顕微鏡などが可能になる。その結果、可視光の顕微鏡の空間分解能を大幅に上回る顕微鏡が実現する。細胞観察では、蛋白質のサイズと同等の分解能での CT 観察が可能となり医学、創薬分野において重要な観察手法となる。また、10nmオーダの構造をもつナノ粒子、ナノ結晶から構成される電子デバイス、フォトニクスデバイスの組成、構造分析が可能となれば、多くの最先端の光学機器、半導体機器開発に貢献する。