株式会社ミンナのシゴト / 代表取締役
「障がい者を生かすと会社が儲かる~AI社会で活躍する人材の発見~」
本書は社会福祉の本ではありません。企業の経営者や人事関係者に、障がいのある人たちが企業の戦力に十分なり得ることを知ってもらいたくて書きました。障がいのある人は企業でも健常者と同様に働けるのです。 日本では人手不足も進行しているため、外国人やロボットを活用せよという意見も強くなってきました。けれども、まず障がいのある人に優先的に働いてもらうべきです。それが人手不足の緩和にも効果が高いだけでなく社会全体の活性化にもつながっていきます。 しかし全国の就労支援事業所で仕事の訓練を受けている障がいのある人たちには企業の戦力としての光がまだ広く当たっていません。私は10年間、就労支援事務所を経営していくなかで、およそ100種類もの仕事を引き受けてきました。どの仕事も障がいのある人はきちんとこなせるのです。むしろ健常者よりも障がいのある人のほうが向いている仕事も少なくありません。 私もさまざまな経緯から障害者手帳を持つに至りました。それで、第三者でもなく、ジャーナリストでもなく、福祉の評論家でもなく、まさに障がいのある人が働く現場の目線、加えて経営者としての目線から、その具体的な仕事ぶりについて本文で詳しく紹介しました。障がいのある人を雇用する企業には特に参考になるはずです。