Eiji Orime
窓を描くまち-長崎県立美術館
窓は、採光や換気といった機能としての役割がある一方で、外の環境を楽しんだり、取り込んだり、内と外を曖昧に仕切る意味を持った、建物においてとても重要な個性ある構成要素のひとつです。 そして、本来はその土地の風土に根ざしたデザインがなされた「文化」と呼べるものです。 それは、まちにおいても重要な個性ある構成要素のひとつということです。 窓は、暮らしを映し、賑わいをもたらします。 私たちは、長崎の風景や夜景を育てるワークショップとして、「窓を描くまち」を実施しています。 自分と風景の間に窓を挟むことによって、内と外の概念を形成し、外への興味関心を引き出すと同時に、内にとっての周辺環境の重要性に気づくきっかけとしてほしい、そして、それらを俯瞰的な視野で捉えることのできる力を養ってほしいと思います。